せっかく夏たる夏がやってきたというのに、私は夏風邪に倒れてしまった。
私の身体はエアコンの中にいて日向にいるかのように火照り続けている。 朝からごめんなさいごめんなさいと仕事のキャンセルの連絡を入れた。 喉が痛くなって、寒気がして、熱が出る。 いつものパターンに加えて今回はリンパがとても腫れている。 右の首と右足の付け根。 貧血は年に一度、高熱は5年に一度、と言ってきたけれど、貧血は年に二度、高熱は2年に一度ほどのスパンになってきただろうか。 高熱が出るのは、何かしらの環境の変化から少し経つと起きることが多い。 今回も心当たりがあって、そういった環境の変化に滅法弱いのは一体どういうことなんだろうと考えてしまう。 キャンセルを入れた生徒さん皆に「病院行ってくださいね」と言われたので、おそらく私はよっぽどのことがないと病院に行かなそうなのだろう、まあ当たっているけれど、とりあえず自分の身体がまずい感じがしたので仕事場の近くの病院に行ってみる。 「熱が38.5℃もあって、顔色は悪くないのはなんでなんだろうね。いやでもリンパ腺と扁桃腺がとても腫れてるからね、よくこんな状態で仕事していたね、ふらついてるでしょう。どうする注射打ってく?」と言われて打ってみることにした。 今まで風邪で点滴も注射もしたことがないから、というより点滴はしたことがないし予防接種や血液採取以外の注射をしたことがない、気休め程度にしか考えていなかったけれど、これが本当によく効いた。 注射をして薬を飲んで30分ほどが経った頃、身体のだるさや節々の痛み、喉の痛みまでがすうっと波が引いていくような感じがして薄れていった。 代わりに、筋肉注射は一時的に腕をとてもだるくして、普段汗をかかない私が汗をかいて、若干高揚しているような気分になった。 これまで、ロキソニン以外の薬物治療の威力をあまり信じていなかったというか、使わなくて済むのなら使いたくないというか、己の自然治癒力を信じてきたというか、そんなこんなで体調不良の時の対応が未だによく分からない。 ウイルスと戦っている身体の熱を無理に下げるのは良くない、というのも信じているので、水とビタミンCをたくさん摂ることで乗り越えてきた。 しかし今回こんなにも注射の威力を知ったので、次回からは早めに病院にかかってみようかと思う。 しかしながら、一日二食が基本の私に、1日3回食後に服用、というのはどうしたら良いのだろう。 今回私は比較的食欲があるけれど、食欲がないときに無理に胃に負担をかけると逆に風邪を治すための免疫機能が損なわれるとも聞いたことがあるけれども、そういうのは実際のところどうなのだろうか。 寝飽きたので、溜まっていた「フリースタイルダンジョン」や「ミュージックポートレイト」や「NHK俳句」を観て、ぬうっと1日が過ぎていく。 何かを忘れているような気がするのだけれど、それは忘れ物ややるべきことの類ではなくて、一体何なのだろう。 まあいずれにせよ、こんなことをつらつらと書けるくらいの元気はあるわけだから大丈夫ではある。 体調が悪くなりたいわけでは決してないけれども、風邪をひくのも言ってみれば割と大きな非日常で、ちょっとした自分観察の対象にもなる。 いただいた大好きなアップルマンゴーやみかんゼリーを食べながら。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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