余暇らしき余暇がある生活ではないように思っているが、ドラマや映画は何だかたくさん観ている最近である。
それらに精通しているというほど知らないけれど、誰かの作品として発表された創作物はひと通り何でも好きな方だと思う。 中でもやっぱり映像作品が好きで、しかしながら映画の2時間というのはあまり身体への合わせ方が分からず、40~50分のドラマが好きである。 もっぱらAmazonプライム会員のプライムビデオを視聴している。 息子が保育園から帰ってきて夕飯の準備をし、皆食事が終わって、お風呂の前やお風呂の後に、ワイヤレスイヤホンを付けてスマホで観ている。 息子はタブレットで動画を見ていたり、お父さんと遊んでいたり、私に絡みついてきたり、電車図鑑などを見ていたり。 この夜の時間を、息子と一緒に遊ぶ以外に自分の余暇として利用するなら、映画やドラマを観る、あるいは漫画を読む、が最も適している。 PC作業はいくらでもあるのだが、もちろんのこと息子がキーボードを押しに来るし、文字だけの本は息子に纏わりつかれながらなかなか理解をもって読むことが叶わない。 映画やドラマや漫画の最中だって10分に1回くらいは遮られる。 もっと息子を構ってあげた方が良い、という思いもあるが、各々自分の時間を大切にすることは日常的な習慣としておきたいところである。 というのは言い訳だろうか。 就寝時はほとんどずっと抱きしめ合いながら寝ているわけだし。 しかしそのうち、5歳くらいになれば「寝ているときは分からないから、お母さんと一緒にいることにならないじゃん」などと言い始めそうである。 私は私で、彼は彼。 3歳半、自分は自分、という他人との存在の分離を、今ちょうど身体で認識し始めているところなのではないだろうか。 そういうわけで、最近観たものを並べてみる。 「スラムダンク」(映画館で) 「余命10年」 「監査役野崎修平」 「頭取野崎修平」 「ジーサンズはじめての強盗」 「天気の子」 「ダブルフェイス」 「フレディ・マーキュリー・キング・オブ・クイーン」 「震える牛」 「テルマエロマエ」 テルマエロマエは何だか言い知れない面白さがあって漫画まで買って読んでいる。 なんだかんだと「天気の子」が素晴らしかった。 RADWIMPSとの相性が抜群である。 音楽にできること、歌にできること、まだあるねと本当に思える気分になる。 日曜日には句会があった。 文化的な何かを創作することに携わることが多いので、映画やドラマや漫画などに触れることも仕事のようなものである。 かどうかは、真には分からないけれど、もはや外界から作品という名の何かを取り込んでいないと不安になる日々ではある。 戦慄の走る青カビの蜜柑 まあまあと熱燗とととととととと 春支度エスカレーターの長きかな
0 コメント
今日は私の誕生日である。
人の誕生日を忘れてしまうこの頃だが、さすがに自分の誕生日を忘れはしない。 けれど、特別な思いも特にない。 先日いもうとの一家と合同でお祝いしてもらったけれど。 ゴージャスすぎるケーキを特注手配したのは私自身だけれど。 いやでも、けいこと姪たちからプレゼントをもらって嬉しかった。 7時半に寝ている息子をそのまま起こすついでに抱き上げてリビングまで運び、眠たい目をこする息子をトイレに連れて行き、履き替えるズボンを温めろと仰せになるのでドライヤーでズボンを温めて差し上げ履かせ、いちごヨーグルトと納豆とチョコパイを食べさせ、んちゅんちゅと顔を擦りつけられながら自分のごはんを食べ、保育園のタオルやエプロンや水筒を準備し、その間に夫は出勤と洗い物などを済ませて外出し、私たちは8時半くらいに家を出た。 いつもの日常。 保育園に行きがてら、息子にお母さんの年齢を教えていたが、37から38に教え直した。 「今日」「誕生日」「年が増える」、そういった概念を息子はまだよく理解していないけれど、「きょうはおかあさんのおたんじょうび。おめでとうなんだよ」と言うと「おめでと」と言ってくれた。 スムーズに保育園へ息子を送り届けて、その足で世界堂へ向かう。 依頼されている少し大きめ(色紙サイズくらい)の命名書が書きあがったので額装に出した。 世界堂は額の値段の中でマットも額入れもやってくれていたのだが、昨今の値上げにより、額本体の値上がりだけでなくマットも別売となっていた。 日々様々な消費物が値上げになっており、ぐぅぅと小さく唸るのだが、自分の教室については据え置きでやってきた。 売り手側として値上げをするのはドキドキする。 家に戻り、YouTubeの音声データなどを整理する。 無料のクラウドサービスではすぐにいっぱいになってしまうので、外付けのハードディスクを購入した。 4TB、ヨンテラバイト。 私は界隈のシステム、ソフト事情に極めて弱いので、データ移行さえもおっかなびっくり扱っている。 そんな私が動画の編集などやっているのだから、大したものである。 2月から小学2年生のお子さんが増えることになりそうなので、その準備をしなければ。 また動画の企画で書道家へのインタビュー企画をやるので、快諾してくださった書道家の方に質問事項などを送らねば。 新年句会の投句締め切りも明日なので句をひねらねば。 <不定期ワークショップ> 春のいけばなと墨流し敷板づくり体験 日程、内容確定いたしました。ご興味のある方はぜひいらしてください。 お問合わせフォーム等よりご連絡くださいませ。 <YouTube 毎週金曜更新> 【美文字代行!字が苦手な人必見】筆耕③ - お字書き道TALKS #008 ひらがなの歴史①スタバの生分解性プラスチックのストローってホントに分解されるのかね?異言語との邂逅|#009 <note 毎週火曜更新> お字書き道TALKS的【印刷の歴史】①「紙が高価だった時代編」 お字書き道TALKS的【印刷の歴史】②印刷ってスゴイ - 「My推し本」を広めたい話【活版印刷時代編】 お字書き道TALKS的【印刷の歴史】③「タイプライターの話」「ガラパゴス浮世絵」 寒い。
体感的には今季最も寒い。 この冬あまり寒くないのは私の身体がパワーアップして燃えているからか?などと、何だかよく分からないけれど言語化の必要を感じないレベルでうっすらと思っていた。 そのよく分からない薄い思いは、「寒さに強くなった、寒さの耐性ができた、人間成長するものだ」というような感じでもある。 重たくなった息子を抱っこして歩くことが多いため、ここ最近筋力や体力が上がった実感があって、少し走っても息切れしなくなった気がする。 そういうことから、寒さにまで強い身体を手に入れた、というように勘違いしていたようである。 がしかし、それは単純にこれまであまり気温が下がっていなかっただけなのだろう。 冬将軍が本気出してやってくれば忽ちこんなザマである。 風呂に浸かってあぁあぁ幸せだと思えるのは、外気温が低いことが一役買ってはいるけれど、それでも気温が暖かい方が好きである。 さて、年に2度ほどやってくるファッションショッピングブームが訪れている。 ここ最近、季節ごとの変化はあれど、基本的に毎日ほとんど同じ格好をしている。 それでも時々服が欲しくなるときがあって、火が付いてネットショップでアレコレ買ってしまう。 時を同じくして、クローゼットを見直して要らない服を処分する。 ネットショップで買って届いてみると、思っていたものと違う、となることが結構ある。 サイズが合わない似合わない、さすがに着られない履けない、といったものも出る。 愕然とするが、そうだったそうだったネットショッピングとはこういうものだった、と過去の過ちを学習せずに思い出す。 もちろん当たりもあって、今回どうかなと疑問を抱きながらショッピング熱に押されて買ってしまったジーンズが思いのほか良かった。 花がところどころに刺繍されたジーンズである。 私は昔から大ぶりではっきりした色の花の刺繍ものに目がない。 これだけ長く惹かれ続ける柄なのだから、おそらく本当に好きなのだと思う。 あとはモロッコ的な幾何学模様も、今も昔も大好きだ。 正月にこの花のジーンズを履いて実家に行ったのだが、けいこにも「いかにもあんたが選びそうな柄だね」と言われた。 自覚的にも他覚的にも、私の花柄好きは認知されているようである。 他にも、4月にはきっと保育園の入園式があるのではと想定して、少しきれいめなパンツやジャケットやパンプスも買った。 しかしながら、普段楽すぎる格好しかしないため、少しでも窮屈な服を着るともう忽ち疲れてしまう。 化粧も含めおしゃれして出かける、なんてことはもうできない身体になってしまっている。 それでもやってくるファッションショッピングブーム。 きれいなお母さん、であることを誰も求めていないので良いのだが、時々はおしゃれでもしようかと今この時点では思ったりもする。 <note> お字書き道TALKS的【印刷の歴史】①「紙が高価だった時代編」 お字書き道TALKS的【印刷の歴史】②印刷ってスゴイ - 「My推し本」を広めたい話【活版印刷時代編】 <YouTube> 【文字を書くだけで生活は可能?現代の筆耕の仕事】筆耕② - お字書き道TALKS #007 【美文字代行!字が苦手な人必見】筆耕③ - お字書き道TALKS #008 1月も2日。
こうして年は暮れてゆくのである。 12月29日に実家のある愛知県は蒲郡へ。 一泊して、兄家族といもうと家族とともに浜名湖のホテルへ行く。 このホテルはけいこが御用達で、もう何度行ったか知れない。 何はなくとも、本当に何となく、幾度となく、このホテルに泊まってきた。 年末とかお盆とか記念日とか命日とか、そういうことを全く関係なく、たくさんこのホテルに泊まってきた。 実家から車で1時間半もかからず、大層豪勢というわけでもなく、かと言って安いビジネスホテルというわけでも全然なく。 少しの旅行感と非日常感と、少しの贅沢が丁度よく味わえる、庶民派ニーズを満たしてくれる絶妙なホテルなのである。 とか言って、私はこのホテルの代金を自分で支払ったことがないことは重々分かっていて、けいこにありがとうという気持ちで毎回泊まらせていただいてはいる。 しかしながら、けいこはお礼の何かをあげてもいまいちさっぱり喜んでくれないので、やっぱりできる限り帰ったり、できる限りこのホテルに泊まったりすることが良いのではと思っている。 いやしかし、帰り過ぎたり、ホテルをせがみ過ぎても、また良くない、それが我が親子関係である。 御用達ホテルの私のもっぱらの目的はサウナである。 私は妊娠前まで結構なサウナ―だった。 2日に1回、ときに1日に2回行くことさえあった。 東京銭湯スタンプラリーの認定証なんかも持っている。 妊娠出産以来遠ざかっていたサウナだが、機会があればよだれを垂らさんばかりにサウナを渇望していた。 いや、実際に何を調整してでもサウナに行くということをしていなかったのだから、渇望などという言葉を使うのはおこがましいか。 本物なら、妊娠も出産もモノともしないだろう。 まあでもサウナはとっても好きなので、今回も漏れずよだれを垂らさんばかりに楽しみにしていた。 私がサウナに行くという説明を息子にすると、1度目はすんなりだったが、2度目はそれを許さない息子が粘着質な駄々をこねた。 それでもけいこは「どうなってもあんたはサウナに行っといで」と送り出してくれて、少し目頭が熱くなった。 私に縋り付く息子を引きはがしてサウナに行くことは私だってとても心苦しいけれど、私は有難く朝のサウナに行くことにした。 室温92度、水風呂17.5度。 水風呂は申し分ないが、サウナ室の温度が幾分低い。 サウナ業はそれぞれのセッティングが大切である。 サウナ室で身体を熱し、水風呂に入る。 露天風呂の方に椅子があったので、そちらに出るが、熱した身体がもう冷えて早々に寒さに代わってしまった。 もう一度サウナ室に戻り10分強身体を熱にさらし、ひぃっと水風呂に浸かり、今度は室内のカランのある風呂椅子に座る。 やはりここが一番いい。 ととのいのとき、あまみがくっきりと観察された。 ととのい、とはサウナの水風呂後に訪れる茫然とした恍惚状態のことを言い、あまみ、とは、水風呂後に皮膚表面に現れるハチの巣状の赤みのことを言う。 どくどくと心臓が唸り、しかしながら身体は喧噪とはかけ離れた静寂にいる。 嫌なことや不安なことを、この状態に思ったことがない。 けれども、何だか思考はクリアで、たくさんのことを思う。 空を仰いで寝そべっているときには我が身が地球と一部であることを思う。 私はブログを書きたくなる、文章に留めたくなるときがいくつかあるのだが、床を水拭きしているとき、旅行に出ているとき、そしてサウナ業をしているとき、である。 サウナはお金も時間も面倒もかかる。 それでも価値のある行いである。 毎度サウナで飛べるわけではないけれど、幾度やってもその価値を疑うことは今のところない。 息子を泣かせながらサウナに行き、豊橋駅まで車で送ってもらい、横浜の奥地にある夫の実家へ向かう。 横浜、と聞くと田舎者の私は、ベイエリアの観覧車のあるシティを思い浮かべてしまうのだが、まったくそんなところではない。 東急線の最寄駅からバスで30分という、僻地、と言っても怒られなさそうな場所である。 私は田舎者の都心好きなので、どうしても夫の実家の辺りを僻地呼ばわりしてしまう。 田舎から都心に出てきている以上、断固便の良い大都心に住みたい私である。 ここでは中学校三年生と小学校六年生の甥っ子に遊んでもらう。 彼らは今も電車や車が大好きで、プラレールを一緒に組み立てて遊んでくれる。 趣味が合う、ということが意外に稀有であること、そして趣味が合う、ということがとても価値のあることだと改めて思い知る。 息子は興奮しきりで、いつもは深夜でも全然寝付けないところ、22時ころには私の腕の中で寝てしまうほどに消耗したようだ。 疲労困憊で寝る、それは身体の睡眠欲のサインと合致すると得も言われぬ快感であると思うのだが、そのときの息子がそうであってくれたなら良いなあと思う。 この甥っ子たちともっと遊べたらと思うが、中学生は受験、小学生は少年野球と何かと忙しい。 年に1,2度会えれば良い方である。 それでも互いに得るものを得ているようだから、この親戚というものは人間関係の入り口を経験するのに実に有難い。 お年玉のプレゼントにいただいた小田急ロマンスカーのプラレールをネタに、小田急ロマンスカーに乗る?と息子に聞くと、俄然その気になった。 しかし、ロマンスカーのサイトを調べるとなんと満席。 唯一残っていた最後の2連の席も、インターネット予約をしている最中に誰かに先を越されてしまった。 仕方がないので普通の急行に乗ると、息子は程なくして寝てしまった。 新宿駅で寝たまま記念撮影。 家に着くと、夫も私も息子も、皆気が抜けて一気にリラックスした。 昔、おばあちゃんがどこか旅行から帰ってきては「家が良い、家が一番良い」と何度も言うことに、何を贅沢言っているのか、旅行に行って家よりも贅沢をしてきたのに何を言うのか、と思っていたのだが、今ならそれがわかる。 「家が良い」 家が良いのだ。 旅行は旅行で良い。 時々、行きたい。 でも、家が良いのだ。 そういうわけで、年末年始の移動が終わって我が家にいる。 あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 |
勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
|