最近、仕事でなく自転車の範囲内で出かけるときに、大抵ビニール袋で出かける。
小さな雑貨屋のつるんとして薄いまち無しのやつではなくて、コンビニのやつ。 スプリングコートの季節も過ぎてしまったので、ポケットに財布とスマートフォンというわけにも行かず、ごく小さめのショルダーバッグも持っているけれど、それも重たいので。 かと言って、自転車に生身の財布のスマートフォンを入れるのは不安がある。 ビニール袋がちょうど良い!とひらめいたのである。 なんでこんな勝手の良いことを今まで思いつかなかったのだろう。 小さなバッグのチャックを締められない私としては、中身が全部覆われているので安心感さえある。 腕にもかけられるし、ペットボトルだって入る。 土の上に置いたっていい。 見た目だって、ただコンビニで買い物をした人、である。 財布の黒とスマートフォンのカバーの赤がうっすら透けてはいるけれど。 もちろんそれがなんだか変であることは分かってはいるけれども、そんな感じを分かってくれそうな人に、少しばかりの期待を込めて私がビニール袋を持っていたら、案の定触れてくれはしたものの「ならば紙袋か巾着袋みたいなもの方が良くないか」と言われた。 ついでに、その人の友人が常にコーヒーショップの紙袋をバッグにしていたよと話してくれた。 もう一人、そんな感じを分かってくれそうな人に、今度はその話だけをしてみたら、「僕にもそういうブームが起きたときがありました。一過性だと思いますよ」と言われた。 紙袋では自転車のかごの中で倒れて、財布とスマートフォンが生身にさらされてしまう可能性が高い。 巾着袋は確かに良いかもしれないけれど、お気に入りの巾着袋などを探してしまうだろうからダメだ。 エコバッグなんて、全然さらさらエコではないのでダメだ。 私はエコでも非エコでもないけれど。 ブームというのは、確かにそうなのかもしれない。 本当にビニール袋をバッグとして有能極まりないと思っているのならばビニール袋で電車にも乗るのかもしれないし。 いつまで続くのだろうか。 友人のおめでたい報告があって、ちょっとしたお祝いに、自分では絶対に買わない値段の、白くて重ためのスプーン三つを買った。 本当は自分では絶対買わない値段の、立派なザルをあげようと思っていたのだけれど、立ち寄った店には見つからなかった。 大きめの箒でも良いなと思って迷ったけれど、お互いに邪魔にならない方にした。 自分では買わない、半分無駄で、良質なものをあげたかった。 数が三つだったのは、三種類の大きさのスプーンがそこにあったから。 あとはおまけで、私がどうしても人に食べてもらいたい食パンを一斤。 二人でごはんを食べたりケーキを食べたり蕪を買ったり、歩き回りながら、ぺらぺらぺらぺら喋った。 ビニール袋の話をしたら、ヤバイよそれは、と言われると思っていたけれど、案の定、ヤバイよそれは、と言われた。 本質的にヤバくはないと、私が思っているところが”ヤバイ”だろうか。 訪れた街には所謂おしゃれな雑貨がたくさんあった。 私は所謂おしゃれな街を全然好まないのだけれど、所謂おしゃれな雑貨がなぜだかとっても好きである。 ファブリックやらグリーンやら珈琲グッズやらお皿やら。 私は、日本酒も飲めそうな、ビーカーみたいな、小さなグラスを一つ買った。 いただいた鹿児島の新茶を淹れる。 早速今日買ったビーカーみたいなグラスで飲む。 新茶の、黄色に近いような透き通った黄緑色がよく透けた。 甜茶みたいないやらしい甘さでない緑茶の甘味は説明しづらいけれど、ほんのり甘かった。
2 コメント
mivela
6/6/2016 10:53:29
何がヤバイんだろう、今度説明できるように整理してみるわ(笑)
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恵美子
6/10/2016 00:23:37
ビニール傘と同じようなもんだと思ったんだけど、ビニール傘って買うものだから違うなと思って、
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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