自宅レッスンを行っている生徒さんと、家に植物が多いですねという話になって、植物好きの私のスイッチが入ってしまって、葉を触ってもらって香りを嗅いでもらったら気に入ってくれたので、プレクトランサス・アロマティカスを小さく分けて小さな豆電球型の小瓶に挿して差し上げた。
「そのうちに根が生えてくるから、光の多い場所で水を絶やさないようにね。香りが良いからって葉っぱを握りつぶさないようにしてあげてね」と説明ををする。 「わかりました!毎日話しかけます!」と言うので、「それはしなくてもどちらでも良いと思うよ」となぜか我に返ってしまった。 家にある植物を人に分けて差し上げるのはこれが初めてではない、思えば何度かある。 押し付けるつもりはないのだけれど、結果そのようになってしまっているのかもしれない。 一応、植物の話題について、何かしらの手ごたえのような反応を示してくださった人だけにそうしているつもりだけれど。 でも、自分の好きなものを知ってもらったり、シェアしたりすることは、私はされた側としても嬉しい。 もちろん自分にフィットするか否かによってその嬉しさの幅はとてつもなく変わるものだと思うけれど、何にせよ、その人が悦に入って個人的な何かを見せてくれたり、何かを分け与えてくれることは嬉しいことだ。 ついでに、その生徒さんはジムに行っているというのでプールの楽しさも熱弁しておく。 どちらも気に入ってくれたら嬉しい。 さらに今日は、別の生徒さんにも私はいかにプールが良いのかを説明して、「帰りの電車でamazonで水着買ってください!」とか言っていた。 今まで自分がはまったものについて人に熱弁して勧めてきたものはいろいろある。 「グレイズアナトミー」とか布団乾燥機とか五反田の刀削麺とか小石川植物園とかBOSEのミニスピーカーとか。 本当は煙草も勧めたいくらいなのだけれど、自分が始めたのが遅すぎることと、社会性が低いのでしないようにしている。 ごく稀に、私がとても勧めたものを試す人がいて、フィードバックをくれる人はだいたい気に入ってくれたひとなので、そうでしょうそうでしょう、となる。 そもそも、元々が私も人から勧められたものが多いものだ。 その一方で、なぜだかブルーハーツだけは、熱弁はいくらでもするけれど、人に推し進めたことがない。 私がブルーハーツの話をするときは、恐ろしく自分を話すことになるというか、もはやブルーハーツの話に全然留まれない。 これはもっと全然最近のことだけれど、私は「カイジ」においても同様の感じを抱いている。 それらは今の私のひとつの核を成すこととなったきっかけやそれを分からせしめた、とてつもなく大きな経験で、未だに軽やかに扱えない。 ブルーハーツや「カイジ」について話すとき、もちろんそれが一般的にどのように扱われているかをなんとなく把握しつつ、そしてそういう一般的側面も私ももちろん本当に好きなのだけれど、そこではなくて・・、ということが説明し難くて、けれど私にとってはそこが最も重要で、ということが上手く伝えられなくては、私のそのそれが傷ついてしまうように思っているのかもしれない。 でも、本当はそれが伝えたいのだけれど、とても多くの人生経験を語らないと、それでも伝えるということの圧倒的難しさ、あるいは不可能性を思うと、私は自分自身が傷つきたくないので、少なくともコンテンツとしてのみのブルーハーツについてはもはや語りたくないのだと思う。 友人のブログに私のあげた多肉植物の成長した姿と、彼女のお子さんの髪型が似ているという写真が載っていて、その子は彼女が私の姪に作ってくれたものと同じスタイをしていて、その窓辺には彼女の短歌を私が書いたポストカードサイズの書があって、またそこには偶然にも私の家にもあるゴールドの鈴のオーナメントが飾ってあって。 その写真を見たときに、全然違うのに、なんだか少し自分の家のような感じがした。 同じ友人に私の作った俳句を「自分で作った句だと錯覚した」という感じに近しいような感じだろうか。 ここ最近プールの頻度が加速している。 プリペイドカードまで入手した。 最初に水に潜る瞬間が好き。 これこれ、と思う。 水の中を見渡すと、透明な水の世界が広がっている。 できればあのプールの真ん中の深いところで自由に潜って遊びたい。 他の泳者や監視員の目を気にせずに潜水とかしたい。 でもただ泳ぐことに徹しなければいけないし、途中で止まっても、深く潜ってもいけない。 結構本当に、水の中で遊びたいのだけれど、そういう場合はどこに行ったら良いのだろう。 曜日感覚に乏しい私は、日曜の午後なんかに行ってしまって今日は少し後悔。 低速レーンで泳いでいても、平泳ぎしかしない私はクロールの人たちに追いつかれてしまう。 私はがんばって泳ぎに来ているわけではないので、追われるのは辛い。 泳ぎ終わってほかほかの体を連れて、広い場所で空を眺めて一服。 ビタミンウォーターが身体にすうっと染みわたる。 東京も捨てたもんじゃないよなあ、と、私は日頃から東京を捨ててなんかいないけど、そう言いたくなる。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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