インフルエンザを罹患した。
もしかすると私、初めてインフルエンザにかかったかもしれない。 とりあえず、診断されたのは、人生で初めてだ。 インフルエンザは自分には無縁というか、私がかかることはないと思っていたために、予防接種も一度も受けたことがない。 そんな私がインフルエンザだなんて、衝撃というかショックというか、自分の身体のバランスが変わってきているのだなと思う。 1年程前まで、体調不良になるのは5年に1回と言ってきたのだが、それをこの間1年に1回くらいと修正したばかりだ。 それが、前回の発熱から半年ほどでまた40℃近くの高熱を出してしまったではないか。 不覚だ。 もう自分の身体を過信しない。 身体が強いとの対外的な取り柄も外そう。 喉の調子がなんだか変?というところから始まって、全身の倦怠感、酷い頭痛、酷い悪寒、節々の痛み、食欲不振、咳。 後、高熱、高熱、高熱、頭痛、頭痛、頭痛。 身体が熱で、ぅわんぅわん、と音鳴らぬ警告音が唸り響き渡っていた。 それがほぼ4日間も続いた。 特に頭痛が酷かった。 発熱は、解熱剤で下がったり、上がったり。 熱は身体がウイルスに対抗するために上げているのであり、無闇に下げてはいけない、というのがもっぱらの持論であるが、どうしようもない。 上瞼と下瞼が熱く、目を閉じると、「感動して目頭が熱くなる」のと酷似して、身体だけが勘違いを起こして泣きたくなった。 ならば泣いてしまえと、私の目から熱い涙がどくどくと流れ出た。 いやしかし、私は熱い涙は流したいけれど、このような熱い涙を流したいわけではない。 インフルエンザにかかる数日前、年に1,2度熱を出しておくと免疫力が上がったり癌になりづらくなる、という話を聞いていたのがせめてもの救いだった。 本当かどうか知らないけれど、癌細胞というのは熱に弱いらしく、度々発熱しておくことで、常時作られている癌細胞を死滅させる効果があるのだそうだ。 高熱に浮かされながら読んだサイトには、免疫の試運転、細胞のクレンジング、とあった。 物は言い様、考え様、であるわけだけれど、なんとなくこの話は腑に落ちる感がなくもない。 今は細胞のクレンジング中、細胞のクレンジング中・・・と私はぅわんぅわんとする身体で必死に慰めていた。 ん、でも、インフルエンザにかかっている時点で免疫力が落ちているではないか。 食欲もなく、ウィダーインゼリーやらを必死で飲んだ。 コンビニのきつねうどんのお揚げがまるまる食べられなかったり、コンビニのプリンアラモードのフルーツとプリンだけを食べたり、普段あまり残したりしないのだけど残すしかなかった。 りんごとウリは美味しかった。 発熱時の果物はしみる。 今回病院にかかり、イナビル、というインフルエンザ薬を飲んだ。 飲んだというよりは、吸った。 目薬のような容器で、それを数回に分けて吸引するというもので、直接肺に入れてウイルスの増殖を防ぐものらしい。 昨今のインフルエンザ界ではタミフルではないのかと思い、特効、即効を期待した。 しかし、なかなか熱が下がらないので調べてみると半数以上の人は2、3日後に効果を実感する、とあった。 飲まないよりは良い、ということか。 私はこれまでインフルエンザを罹患したことがないのでタミフルを飲んだことはないけれど、そして副作用ばかりが取り沙汰されるけれど、以前、インフルエンザを患ったいもうとはタミフルは即効で何事も無かったかのようになったという話を聞いていた。 イナビルは私の初めてのインフルエンザには辛さの解消にはあまりならなかったので、今度もしなったらタミフルを希望してみたい。 ようやく動けるようになって、お味噌汁を作ろうとしたら、目なのか手なのか脳なのか、いろいろなブレを起こして何故かキッチンがめちゃくちゃになった。 寝過ぎて腰を本格的に傷めたので、やや高価なマットレスを購入してしまった。 休んでしまって減った収入を顧みず、むしろ散在。 復帰して、やや喋るスピードが遅くなった気がする。 インフルエンザ物語2016秋、ピリオド。 シリーズ化は絶対に望まない。 健康が一番。
0 コメント
あなたのコメントは承認後に投稿されます。
返信を残す |
勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
|