完全産休まであと3日。
先日の一泊入院やら貧血による体調不良やらで、レッスン業4,5件は突然のキャンセルとなってしまって多大な迷惑をかけてしまった。 みなさん「体調を最優先してください」と言ってくださるのは最もなことなのだが、私としては決めたことをやれない不甲斐なさばかりが残ってしまう。 正期産に入っても仕事を入れているということもいけなかっただろう。 それからというものの仕事の入り具合と自分の体調と体力とを鑑み、一日いちにちを慎重に過ごしてきた。 ようやくあと少しのところまで来ている。 大きなお腹が机に閊えてしまうままレッスンを行うのももう何コマかである。 妊娠は病気ではないとよく言うが、身体の不調や制約といった点ではほとんど同じである。 病気という病気はしたことがないが、病気もやはり大層大変なことだ。 かえるくんは現在2500グラム程。 やや小さめと言われているが、超音波で計る推定体重は誤差も大きいらしい。 病院で映し出された超音波画像を見たって、湾曲した白黒のもごもごの映像からだいたいの部位に印をつけて計測しているだけのようだ。 先生も、「大丈夫だと思いますよ」「これくらい見えてればだいたい問題ないことが多いです」と推測の域を出ない発言しかしようがないらしい。 妊婦健診に超音波検査ができたのはそんなに古い話ではないと思うけれど、その頃からあまり進歩はないようである。 それでも運が良ければかえるくんがあくびをしているところを白黒もごもごの画像で見られたりもする。 それにしても、羊水の中であくびをしているなんて、やはり胎児は生まれてからの何もできな子どもとは間違いなく一線を画す能力を持っている。 頭を下にしてずっと逆立ちのような格好で入っている時点で既に空気の中に過ごす我々とは全く異なる仕組みの動物である。 妊娠した当初、私はこんなにも妊娠についての記事を書くとは自分で思ってなかった。 妊娠していても変わらぬ日常や変わらぬ考え事を書くのだろうと、薄く考えていた。 しかし、いざそうなってみると妊娠から派生した考え事にも及ばず、妊娠そのものを取り出して書いていくしかないほどに私の暮らしは妊娠に支配された。 私の場合、時が満ちていくのと比例して、妊娠の重みは増していったように思う。 あと少し。 かえるくんと同体でいられるのもあと少し。 かえるくん、と呼べるのもあと少し。 サウナに行けるのはいつだろうか。 勢いをつけて起き上がれるのはいつだろうか。 1日15000歩歩けるのはいつだろうか。 とりあえず、かえるくんと私が健やかに出産を終えることを祈るばかりである。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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