台風が過ぎて、強靭な朝日が照っていた。
保育園の送り迎えだけで私の腕はこんがりと焼けてしまった。 日焼け止めは元からあまり塗らないし、息子を抱っこしていては日傘をさすこともできず。 直射日光は苦手なので、あまり無防備にいたいわけではないのだが。 もう四六時中エアコンをつけていて、エアコンで体調が悪くなるということもないのだが、いささか寒く感じるときがあって、冬布団をかぶって寝ていたり、長袖パーカーを羽織っていたりする。 一方で息子は、夏でも冬でも布団など一切かぶらない。 かぶせてもかぶせても出て行ってしまう、というくだりもうだいぶ前に終えて、最近はそのままにしている。 子どもの睡眠時の適温は21~24度くらいと聞いたことがあるが、彼らは夜でもかっかと燃えているようで、足先が冷たくなっていることもない。 偏食で小食の最近の息子は、比較的よく食べてくれる。 卵も野菜も入った炒飯を食べてくれるのは本当にありがたいし、安心できる。 よくいもうとや保育園や区の検診や幼児相談などで食事の心配をされるのだが、この点において私はどうやらひとつ突き抜けてしまっている節がある。 夜ごはんが絹揚げ豆腐のみ、唐揚げのみであったり、朝ごはんがふりかけごはんのみであったり、昼ごはんがクリームパンのみであったりしても悩みに及ばない。 飲み物を買うときはなるべくカロリーのあるジュースをと思うし、のみヨーグルトを飲んでくれた日にはなんて健康的なものを飲んでくれたのだろうと嬉しくさえなる。 デザートのプリンも食べる日と食べない日があるが、食べてくれれば糖質のみならずタンパク質も補給できたと考えることにしている。 炒飯は何の文句も無い完全食であると信じている。 無論、ごはんなどの炭水化物、肉や魚や卵などのタンパク質、野菜などの繊維やビタミン類、こうした主要な栄養素をなるべく種類多くバランスよく摂った方が良いのはもちろん知っている。 しかしながら、どんなに手間やお金をかけても食べないものは食べない、ということもまた骨身に染みて分かっている。 息子が7,8ヶ月だった頃、おっぱいもあまり出なくなって、粉ミルクを全力で拒否されて、離乳食も遅々と進まず。 「体重は減らなければ大丈夫です」と様々なところで書かれていたり言われたりしたのだが、明らかに体重が減っていたことがあった。 私は泣きたくなったり、泣いてしまったこともあった。 ミルクの種類や温度や濃さや哺乳瓶の口、スプーンで、コップで、寒天にして、砂糖を足して、卵焼きに混ぜて、お粥に混ぜて、大人も一緒に、食べたら大いに褒める、お腹が空くまで放っておく・・・たくさんの工夫をした。 今思い返しても私にとっては涙ものの話である。 そして1歳2,3か月までどろどろの離乳食を食べていて、何度も栄養相談などに出向いた。 嚥下に問題があるのかと、歯科医の友人にも意見を仰いだ。 そんなこんなの過去があるので、私の息子に対する食のハードルは低く下がったまま定着した。 今でも歩き回って食べることなども、危険がなければ特に止めはしない。 気分が乗って食べてくれているのだら、どんな風に食べていても特段問題ではない。 その気分を害することこそが私の恐怖なのだから。 一方、保育園の集団生活では多少固かったりもさもさしたものが苦手のようだが、きちんと座って完食しているようである。 美味しい給食を作ってくださる保育園にも感謝だし、がんばって社会生活を営んでいる息子にも拍手喝采を送りたい。 さて、明日から息子は6連休である。 祖父の初盆だ。 長い長い夏休みの中休み。 あと3時間でお迎えである。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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