夜な夜な、展覧会用の作品を書く。
今回は初めて、漢詩作品にしようかと思っている。 漢詩のことはよく知らないけれど、これまでは、言葉が分かるもの、感動した詩文、という観点が最重要で、「コレが書きたい!」という意志の下書いてきた。 今の私には、書きたい詩はあるにせよ、書作的に漢字かな混じりが作品の限界が来ているというか、飽きてしまっている。 当然ながら漢字の方がたくさんの線があるので作品としての幅は広い。 書の世界で臨書する古典として非常に重んじられている王羲之の「蘭亭序」を書きたいと思っているのだけれど、もしかしたらそういうことを創作でやるのはタブーだったりするのだろうか、という一抹の不安もあるけれど、この詩にはとても感動したので是非書きたい。 今度先生に聞いてみるとしよう。 いや、聞いてタブーだと言われてやめたくはないけれど。 布団みたいなサイズの紙の束を広げ、いや縦は布団より長い、とりあえず書いてみる。 一反50枚、1枚いくらであることは考えない思考回路が、冷えて固まったそぼろくらいには出来上がっている。 少し久しぶりに大きな紙に書くのでなかなか空間に収まりがつかない。 それに、変わり映えもしない、動きが足りない。 派手がいいわけではないにせよ、やっぱり自分に一旦行き過ぎてみる勇気のようなものが足りない。 ちょっと根性出さねばならない。 ついでに明日が締め切りの俳句もまとまっていない。 前回特選をいただいて、なんだか私は結構満足だったこともあり、それまで割と日常的に俳句を作っていたのだけれどこの2か月はほとんどしていない。 10個くらいだだっとできるのだけれど、ぴしゃりと来るものがないのである。 一昨日、ひどく酔っぱらった帰り道、コンビニでピノを買った。 ベッド際に置いたまま食べずに寝てしまったらしく、起きたら常温のピノがそこにあった。 箱から漏れだしていなかったので、もしかすると円錐台の形を保ったまま中身だけ溶けたのだろうかとちょっとした期待を込めて冷凍庫に戻す。 出かけて帰って開けてみると、片隅に泥水が堆積したように、円錐台など跡形もない塊が現われた。 それでも味はちょうど半減くらいのピノだった。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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