保育園に息子を迎えに行くのはいつも決まって16:55。
17時までに降園の打刻をしないと追加料金となってしまう。 時に走ってお迎えに向かう。 私は息子の園の様子を少しでも見たいと思って教室の外から静かに息子を探す。 でも息子は即座に私を見つけて、やっていた手元のことを放ってこちらに走ってくる。 お迎えの時の彼はまるで犬のようだ。 私もその犬を撫で回して歓迎する。 先日迎えに行くと、なんだか青白い顔をした息子がいた。 なんか変だなと思っていたら、彼はこちらに来る僅か数メートルの距離の間で机に足をぶつけてしまい、泣きながら私の元へやってきた。 彼はいつもは、転ぶとかぶつけるとかいったことであまり泣かない。 抱きしめると頬がほんのり温かかった。 これは⋯、と思った。 日常的には頬ずりをしているとわかるが、大抵頬は冷たいものだ。 思えば、2023年の春夏に長期に渡って家族で体調を崩してから、彼は一度も発熱をすることなくピンピンしていた。 1回だけ、夜中に吐いたことがあったが、あれはなんだったのかよく分からないほどすぐに良くなった。 寒い、と震える息子を抱っこして家に着く。 かなり気温の低い日だったこともあり、願いも込めてまだ半信半疑だったのだけど、とにかく息子を着替えさせて暖かくした。 寒い、寝る、と言うので寝室に連れていく。 ブルブル震えながら「だいじょうぶだいじょうぶ」と言っている。 私がよく「大丈夫?」と言うからだ。 夜には熱々のチンチンになった。 チンチン、と言うのは愛知の三河や静岡の遠州弁で「熱い」ということ。 ヤカンがチンチンだで気をつけりんよ、ヤカンが熱いから気をつけてね、の意。 もちろんヤカンほど熱くはないけれど、人間としては相当熱い。 熱を計るのがイヤだと言うので計らなかったけれど、あれは過去の記憶からしても41度近くなのではと思う。 熱にうかされながら夜明け。 少し熱が落ち着いたなという印象で、彼の脇に体温計を突っ込むと39.7。 やはり。 生憎かかりつけの小児科は定休日で、近くの他の病院も定休日だった。 少し離れた小児科に電話をかけて診てもらうことにした。 夫も休みを取ってくれて一緒に来てくれたが、ひとりでぐったりした子を病院まで運ぶのは大変だ。 診察と検査がイヤだと暴れたが、まだまだ小さな子だ、大人には勝てない。 検査結果は本当に直ぐにその場で出て「インフルエンザA」。 仕方がないし、どうしようもない。 全身でウイルスと闘っている息子は目も充血して唇はガサガサ、疲れ切ってきてすぐに寝てしまう。 胃腸もやられているようで、お腹が痛いと顔を顰めて下痢をした。 夜中は水分を欲して10回ほど目を覚まして炭酸水を汲みに行った。 彼の常飲は甘くない炭酸水である。 また一日明けても、まだ熱々チンチン。 タミフルの粉薬とカロナールのシロップをアイスクリームやヨーグルトに混ぜて食べさせようとするのだが、通常にド偏食の彼には至難である。 宥めすかしても、半量が限界。 お互いに疲れてまた横になる。 我々両親にうつらないと良いのだが。 ホッカイロを貼ると良いとか、葛根湯が良いとか、信じてやってみるしかない。 息子は誰かに触れていないと不安なようで、べったりと張り付いてふぅふぅ言いながら寝ている。 息子の体調不良のときは、看病をしつつイヤホンをしてスマホでドラマを観る。 古畑任三郎なんかを観ている。 私たちにうつらず、息子は早く良くなって欲しい。 〈YouTube〉 AIに考えてもらった人生の格言を書道で書いてみた 〈note〉 禅の書「墨蹟」上手くない下手でもない新しい書(白隠とか)
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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