上野の東京都美術館にマティスが来ていて、友人といそいそと観に行く。
マティスやピカソ、ベタだけれど、大好きである。 展示は素晴らしくて、マティスの一生涯を走馬灯のように経験した気がした。 図録とB1サイズの大きなポスターを買った。 上野公園は修学旅行の子どもたちでごった返していた。 沢山の子どもたちの間をすり抜けると、あの頃が少し蘇ってきた。 子ども時代というのは、身体の物理的な発達により常に落ち着くことがない。 その上、脳も心も発展途上だ。 ただでさえ不安定な自らの身体を何とか従えながら、それとは別に外部とのやりとりの軋轢などにも見舞われる。 私は最も子どもが大変だと思うのは、何か不快な状況が起こったとき、その状況を自分で説明できないということだ。 また、その不快を蹴散らすことも紛らわすことも、術としてはあまり心得ていないし、術があったとしてもそれを使うのは下手である。 不快はただ不快として受け取るしかなく、解釈も対策もないまま日々を送らねばならない。 私は早く大人になりたかったし、大人になって良かったと思う。 そんなことを、キラキラとした太陽が降り注ぐ上野公園の青空の下で考えていた。 教室の部屋にマティスの大きなポスターを飾る。 しかしむき出しのポスターはやはり安っぽい印刷物感が目立つ。 当然だ、2500円くらいの印刷物なのだから。 でも少しでもしっかり飾ろう、と思って、アマゾンでB1サイズのポスター額を購入。 これまた4000円ほどの安額だけれど。 額に入れたら、確かに4000円分くらいはしっかりした。 2500円のポスターを4000円の額に入れるとこうなる、ということがよく分かった。 存在が薄い、存在が足りない。 絵そのものや書そのものにお金をかけると良くなるかは比例しないけれど、額装などの表具はお金をかけるとほぼ比例して良くなると思う。 6月に、久々に1点、人目に触れる展示会に出すのだが、表具はプロにお願いしようと思う。 先日唐揚げの際に負った火傷の傷が、思いの外しっかりくっきりと痕を残したまま、完治しようとしている。 息子が唐揚げ唐揚げと言うのでまた唐揚げを揚げる日々だ。 唐揚げは恐ろしくて、美味い。 <5月28日 墨流しといけばなのワークショップ> 墨流しはうちわづくり、いけばなはモンステラと百合の花。 まだ若干名空きがあります。ぜひお気軽にお問い合わせください^^ <YouTube> 【濁点の歴史】 - お字書き道TALKS #026 <note> 花押(かおう)の歴史【その2】戦乱の世から江戸時代に廃れるまで
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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