息子の体調不良の一か月から一か月ほど経過しただろうか。
たらり、と息子の鼻から汁が顔を出している。 恐ろしい話だ。 大事に至りませんように、早く良くなりますように。 祈る、祈る。 同じタイミングで、保育園からLINEの通知があり、給食を作る調理師さんが濃厚接触者となってしまったとのこと。 しかし園を閉めるわけではなく、調理師さんは2名の交代勤務なので、濃厚接触者となった調理師さん勤務の2日間だけ給食が提供できないのでお弁当持参でお願いしますとのことだった。 園を開けていて下さるだけで有難いので、お弁当なんて何でもない。 ちなみにいもうとの二番目の子の通う保育園は100名を超える大規模園なので、感染者や濃厚接触者が出やすく度々たびたび休園となっているらしい。 姪はもうすぐ卒園だというのに大好きな保育園が休みになってしまって悲しんでいるらしい。 雰囲気的には落ち着きを見せているコロナだが、まだまだその波及力は衰えておらず、様々な形で私たちを痛めつけているようである。 息子を保育園へと送り届けて買い物に行って。 ごりごりごりごり、すり鉢で胡麻を擂る。 すり胡麻とお酢と砂糖と醤油とオリーブオイルの、お手製ドレッシングを作るためである。 以前なら、1年ほどある胡麻の賞味期限が切れていないことがないほどだったが、最近では大容量で購入しようか悩むほどに頻繁に買うようになった。 この胡麻ドレッシングは、野菜全般はもちろん、豆腐や肉にも魚にも合う。 食材にドレスを着せたら料理になる。 料理について絶妙な手間しか割けない私は、この絶妙に万能なドレッシングを毎日のように多用して夕食を拵えている。 先日、句会があった。 温し温し仔猫抱くごとパン二斤 こんにちは卵歯で拓く世界は春 愛すべき己が背ほどの蝋梅かな しあはせの数だけか花弁ラナンキュラス 平らかな日々盆梅の蕾あり 濃艶の唇動く闇の梅 残雪梅錆びた門扉と傾ぐなり 菜の花が黄色オムレツの朝食 このうち上の三つを投句した。 温し温しの句が同点特選であったが、もう一つの同点句の方が点を入れた人数が多かったのでそちらが特選となった。 こんにちはの句も得点が良かった。 まあでも、ぱっと判断する句会で点が入る句が本当の名句でないこともある、と主催者が仰っていたが、それは分かる。 書の場合も、ぱっと見で良い作品と、何か良いなとうっすら思い続けられる作品では、後者の方が優れた作品であることが多いものだ。 もちろんぱっと見も良く、後日になってもずっと良い、というものも存在するし、そっちの方が最良かもしれないけれど。 創作はいつだってちょっと苦しいし、創作物を見られるのはいつだって緊張する。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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