48時間。
いや、52時間ほど溜め込まれたうんちはなんと訪問した大学の先生の研究室で爆発した。 最近はこちらもうんちのさせ方というか体勢を整えるのが上手くなっていたので漏らすことが格段に減っていた。 具体的な体勢とは、背中を少し起こした体勢にして重力を利用する方法である。 クッションにもたれ掛けさせて、しばらくするとうんちの前兆として交互規則的に足をばったばったとさせて時々うーうーと言い、ぶぷぷぷぷ、と音がしたら完了である。 しかしひと息に出るわけではなく、だいたい2,3回、ぶぷぷぷぷ、と音が鳴る。 もうひとつ、うんちを漏らさなくなった原因があって、それはおならの減少である。 これまで、ぶばっっッ!!!!、というおならとともに脱糞していたので、それはそれは力強い爆発力でおむつから漏れてしまったのだろう。 だいたい渾身の一発で出るので、本人的にはその方が気持ちが良いのかもしれない。 おならは飲み込んだ空気で出来ているものが多いらしく、授乳中には空気を飲み込みやすい。 母乳の場合は哺乳瓶よりも空気を飲み込みにくいと言うが、息子の場合は、ぐりりっと音を立てて母乳と一緒に空気も飲んでいるのがよく見て取れる。 授乳の後はげっぷをさせましょうというのは、そのまま寝かせると空気とともに戻しやすく、仰向け状態でそれが起きると逆流物で窒息してしまう可能性があるからだそうだ。 まあでも、出なければ横を向かせて寝かせましょう、ということのようなのでそうさせていた。 病院で習ったげっぷのさせ方でげっぷが全然出ないので、授乳後もまあいいかと放っていたのだが、あまりにおならが頻発して、時には苦しそうな感じもあったのでげっぷをさせる方法をしばらく模索していた。 縦抱き用の抱っこひもに括りつけられると高い確率でげっぷをしていることを発見し、授乳後はしばらくお腹を少し圧迫気味に縦に抱いていることにした。 そうすると、十中八九げっぷに成功するようになった。 そうすると、てき面におならの量が減った。 そうすると、てき面にうんちを漏らすことが減った。 観察による戦略が段階的に成功して何だか良い気味だった。 不意にうんちを漏らすことがなくて少しつまらない、そんなふうに思っていたわけではないわけではない、のかもしれない。 そして最近、夜に寝る時間も5,6時間と継続して寝ることが出来るようになってきたのと同時に、次第にうんちを溜め込む時間も長くなってきて、うんちの回数自体が減ってきた。 つい先日も、記録48時間溜め込んで大量のうんちを第4楽章に分けて排泄した。 そしてまた昨日、記録52時間のうんちのそのときがやってきた。 大学の先生とお喋りをしていたので、その音には気が付かなかったが、匂いでそれはばれた。 その時点で来ていた服の背中に黄色い染みがついていた。 トイレに連れて行っておむつを開封しようと脚を持ち上げると大量のブツがどどどと背中に向かって流れてしまった。 どうやら立ち姿勢をさせていたときにうんちをしたらしく、そのほとんどが下に行かずお尻の後ろの方に留まっていたようだ。 この時は「雪崩うんち」と私は言ったが、「遡上うんち」に変更したいと思う。 遡上したうんちは着ていた服に大きくべったりとついてしまった。 汚れた服を家に帰ってきれいに洗うことができないわけではないが、もうこれは捨ててしまうことにして、服も一緒に持ち帰り用のゴミ袋に収納した。 こんなときのために着替えは1着常に持ち歩いている。 あぁ、久しぶりのうんち騒動であった。 研究室でいろいろな話をしたのに、お尻と背中一面の黄色い惨状が頭に焼き付いて離れない。 息子の放心の顔と、身体が軽くなってすっきりした顔も。 翌日の今日、24時間ぶりに足をばたばたとさせはじめて程なくして、ぶぷぷぷぷ、と音が鳴った。 第3楽章まで待って、昨日の失敗を活かして、様子を確認しながら足を上げる角度を調整しておむつを開封した。 昨日と同じくらい大量だったが、私は漏らすことなくおむつ替えを成功させた。 決してうんちを漏らしてほしいわけではない。 こちらも漏れないように随時改善策を考え、最善策を実行している。 しかしそれをも上回るのであれば、予想だにしない方法においてのみ、未曾有の景色で、漏らしてほしい。 のかもしれない。 先回りして言っておくが、未見だが、風呂の中は嫌である。 少し話はずれるのだが、赤ちゃんのおむつや衣服やタオルやスタイなどには、かなり多くの場合において部分的に黄色が使われている。 これをうんちの色だと瞬間的に勘違いして、何度冷や汗をかいたことか。 せめておむつには黄色を使うのをやめてほしい。 今使っているパンパースは、ちょうど漏れが発生する太もも周りのひだの部分にちょこんと黄色があるものだから毎度毎度焦ってしまう。 キャラクターのしまじろうが黄色だから使わざるを得ないというのあると思うが、ひだの部分の黄色の柄は要らないと思う。 うんちでこんなにも盛り上がっている私は、「うんこ漢字ドリル」に興じる小学生と同じであろう。 うんちは皆を少し幸せにする。 のかもしれない。
0 コメント
あなたのコメントは承認後に投稿されます。
返信を残す |
勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
|