ウィニーは日本に遊びに来るそのきっかけで私に連絡をしてくれたようで、今日の夜遅く、私たちは会うことになった。
もう全然、私は英語ができない。 読むことはだいたいできても、伝えたいことを英語にすることができない。 今でも昔覚えたスピーチコンテストの英文の一部を言うことができるし、英語の発音自体は嫌いではない。 しかし、改めて英語を作ることが全然できない。 お喋り好きな私としては、そもそもの言語的障壁というのは辛い。 googleに頼りつつ、遅々とメールを返信してようやく落ち合う場所と時間を約束した。 たぶんウィニーから見れば、ふっと笑ってしまうような言い回しが散りばめられたメッセージのやり取りだろうと思う。 また一文だけ、帰国子女で英語が堪能な生徒さんに訳してもらった文は、あまりにネイティブで小技が利いていて、いきなり誰が書いているのだ?となったことだろう。 自分なりに言い回しをダウングレードしようかとも思ったけれど、まあいいかとそのままコピペして送った。 私は日本語を話す場合、言い回しとニュアンスの方に重きを置いているので、そのままそれを英語にしようとするのは困難極まるのは当然である。 できるだけ簡潔に要素を伝える、ということに徹しないと会話が進まない。 一方で、やはり「慣れ」ということもあって、ウィニーからのいくつかの言い回しを見ていると思い出すこともいろいろあって、haveとかcanとかwillとかneedとかby the wayとかin order toとかatとかonとか、かつて覚えたことがふつふつと蘇ってきて、私もそれを使って返信をする。 ウィニーからのメッセージには、your を ur 、be は b 、am は m 、と書かれていたりして、そういうふうに書くのが通例なのかと知ったりもする。 見返すと、ウィニーはシンガポールでauditorをしているとあり、accounting firmで働いているというくだりがあって、私はfirmをfilmとなぜか読んだ挙げ句、さらに他の単語の意味がよく分からなかったので、カメラ関係の何かそういう仕事をしているのだなと恐ろしくも勝手に思い込んでいた。 今調べてみると、auditorは会計検査官で、accounting firmは会計事務所とのことだった。 とんだ勘違いである。 Can you drink? Oh yes, I can!!! 今頃ウィニーは空の上だろう。 果たして私は今夜、お酒を飲みながら彼女とうまく会話ができるのだろうか。 不意に、「ブログ読んでいます」と告白されることがあって、いつも少々どぎまぎしてしまう。 このブログの前にも2つ、10年以上もこんなことをやっているわけで、そういう告白は何度か受けてきてはいるのだけれど。 Facebookのように意図しなくても見られるものとは違い、ブログの場合は能動的にアクセスすることが必要なので独立性や孤立性が高い。 そんな離れ小島にわざわざお越しいただいているというのは、嬉し恥ずかし、と言ったところである。 それでもって、「面白いですね」と言われた日には、本当に幸いです、えへへ、ともなる。 もちろん文章がただ綴りたくて、何かが書きたくてやっているだけだけれど、最近はもっぱら、意味の無意味、無意味の意味、のようなことが何となくでも雰囲気的にでも伝わると良いなと思っていたりする。 言いたいことがあるようで、ないようで、意味があるようで、ないようで、私にもよく分からないのである。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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