ひと月ぶりくらいだろうか、完全休日の一日である。
まあまあ夜に寝て、まあまあ朝に起きた。 さてはて、何をしようか、洗濯機を回し、いそいそとコーヒーを淹れて、茶香炉なんて焚いて。 いただきものの明太子が冷凍庫に二本眠っているから、ブレックファストは明太うどんにでもしようかしらなんて考えながら。 プールに行きたい気持ちは山々だけれど、窓の外を眺めると雨模様だから行かない気がする。 顔真卿についての資料をまとめながら、ネットが遅いのでこれも書きながら作業をしている。 オフに仕事をしているじゃないか、と言えばそうだけれど、私にとってはこういう類のことは別にしなくても良いけれどやりたくてやっていることの延長なのであまり仕事との境い目はない。 wordを編集していて、ルビのフォントサイズが上手く変換できないものだから、会社員時代にそうしていたようにgoogleを使って調べてみる。 たいていのことはYahoo知恵袋などに質問が出ているものだ。 マクロでも可能だが、Alt+F9でフィールドコードを出して、ルビフォントサイズ部分であるhpsの部分の数値を置換することで可能、と書いてある。 その説明を落ち着いてやってみると、見事にフォントサイズが変更された。 なるほど、ルビの裏側はこうなっていたのか、と、こういうとき私はとても晴れやかな気持ちになる。 機械全般が苦手な私にとって、こういう技術が身に付いたことは本当にありがたく思っている。 ワードやエクセルやパワーポイントはおそらく人並みを少し超えるくらいには使えるし、サイトの作られ方や仕組みは大まか分かる。 画像編集までには至れなかったけれど、まあそれは良しとしよう、できるに越したことはないけれども。 隔月に一度の句会があった。 秋といふ文字を彩るのなら赤 神と書し滲み鳴るなり秋の雷 枝豆を一々並べて父の膝 全てが入選。 枝豆を~の句は今句会の4つもあった特選のうちの一つとなった。 今回は半日くらいで急いで作ったもので、秋といふ~以外の句は実は過去の自分の句のリバイス版である。 寝かせて、推敲して、これだ!とピタッとくる句が選ばれた時の方が断然に喜びが大きいらしい。 文字の色のイメージというのは、あまり本気で考えたことも人に話したこともないけれど、昔からある。 先日、もうすぐお子様が生まれるという方のレッスンを行っていて、一緒に名前を考えていた。 「カイ」「ケイ」という音にしようかと思っているとおっしゃったので、いくつか私が漢字を挙げている中で「絵(カイ)」というのが思いついた。 これを私はひとり絶賛自賛していた。 そのとき、「絵」という文字の色は「赤」であるとその字面を見てものすごく感じていた。 赤色のペンで書いていたからではない。 黒色の筆ペンで書いていても猛烈にそう感じた。 「赤」でも「紅」の方だ。 ちなみに「秋」の文字は「朱」でもなく「赤」だ。 秋は赤、冬はライトグレー、夏は白、春は黄緑色の水彩絵の具を何十倍にも水で薄めた淡い淡い黄緑色。 まあこれは秋の紅葉、冬の曇天、夏の入道雲、春の芽吹き、など容易い連想から来ているだろうと思う。 文字というか、血液型にも色のイメージがある。 A型は赤、B型は緑、O型は白、AB型は紫。 これは例えばいつかどこかで見た雑誌やテレビの血液型占いなどの区画色分けがそうなっているところから来ているのかもしれないし、そうではないのかもしれない。 AB型が紫なあたりは、二つが双方同じくらいに現れているイメージだろうか。 まあB型の緑だって、青と黄の混色ではあるけれど。 子どもの頃、B型の人の血の色は緑色のイメージがあったものだ。 血液型以外のアルファベットで言えば、Cはレモン色、Dは山吹色、Eはブラッドオレンジ、Fはモスグリーン、Gは黒、Hは白、Iは肌色、Jは灰色、Kは暗いオリーブ色、LはPC画面上で見るようなゴールド、Mはこげ茶色、Nは黒めのグレー。 今想像するに、音階におけるA(ラ)は赤、B(シ)はグレー。 音階における、などと言ってしまっている以上、文字そのものだけから来るものではない。 では、例えば「識」は白、「偶」も白、「有」はショッキングピンク、「向」はコバルトブルー、「題」は焦げた木目調の色。 私はいろんな色が好きだ。 柔らかな雨がたくさん降っている。 今日の空は空色をしている。
0 コメント
あなたのコメントは承認後に投稿されます。
返信を残す |
勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
|