うだるような暑さが続いてるわけで、各地で熱中症などが相次いでいる中、不謹慎なのかしらと思わなくもないのだが、私は今年の夏の暑さが長いことについてとても嬉しく感じている。
「暑いですねえ、かなわないですよ」と開口一番の挨拶になるけれども、私はあまりそうは思っていない。 でもなんだか、「良い季節ですね」とは言いづらい。 皆が暑い暑いと翻弄されているのを見ると、たぶん私は人が体感している暑さより暑くないと感じているのではないだろうかと思うこともある。 まあそんなこと、人の身体ととってかわることはできないので証明のしようもないのだが。 実際のところ、このくらいの暑さならば一年中これでも良いなと思っている。 もう少し暑くてもそう思うだろうと思う。 というのはおそらく、私が体質的に汗かきではないことと、炎天下の中歩き回らなければならない事情がほとんどないからだいうのは当然ながらあるだろう。 暑いのは好きでも、直射日光はひどく苦手でもある。 真昼間、蝉の声を聞きながらエアコンもつけずにひとり部屋にいる。 だいぶ汗をかけるようになって身体はしっとりとしている。 現在の私にとって適温だ、と言っていい。 すごく気持ちが良い。 朝日が照り付ける部屋なので夜から朝にかけて冷房は入れるけれども。 夜も気温が下がらない所謂熱帯夜の連続であるのだと思うが、仕事終わりにスーパーに買い物に出向くとき、あぁこんな季節が続けば良いなあとまた切に思う。 暑いから素麺を食べたりもするけれど、寒い時期と同じようなごった煮を作ったりもする。 私に季節感が乏しいのは、日常の食べ物があまり変化しないからなのかもしれない。 個人事業主になって初めて、夏休みたる夏休みを取ることにした。 お盆に一泊、実家に帰る、とかではない。 ちなみに2年ほど前、フィリピンに行った際に冬休みは取ったことがある。 5年ぶり、5日間の夏季休業。 なんとわくわくする語感である。 どこか遠くに、どこか広いところに、行きたい。 フリーランスになって休みについてはほとんど仕事に任せてなるようにしてきた。 今はひと月の間に丸一日休みの日は正月を除けば、2日あるかないかくらいである。 それでも、別に毎日一日中仕事をしているわけではないので全くもって気にならないのだが。 さて夏休みとなったのは、青森・函館に行くことにしたからである。 本当はサウナの本場フィンランドに行こうと思っていたのだが、調べる中で旅費がどのようにしても最低25万円以上かかりそうなので断念しようかと思い始めたとき、青森出身の方と話していてねぶた祭りを勧められたからである。 フィンランドサウナと青森ねぶた祭りの旅的共通項はほとんど見受けられないのだが、まあ良い。 人からの勧めは知らないことなら揚々と受け取れば良い。 それに、遠くに行きたい、広いところに行きたい、だけだ。 あと、サウナは青森にも確実にあるだろう。 となると、日常的に行っているサウナにどこか遠くに行くついでにも行きたい、だけなのかもしれない。 青森でねぶた祭りを見て、知人の書家の方に青森観光をお願いして、その後函館にフェリーで北上する予定である。 久しぶりに旅日記でもつけようかなと思う。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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