6月の展覧会の締め切りが近いのだけれど、全然書けていない、というか書いていない。
毎日のお題をこなすのはそれなりに骨が折れ、それなりに満足感もあるものであるため、創作欲をそこに集約して持っていけないという感じ。 意を決して、紙を切る。 これがまた、骨が折れる。 90×240という大きな紙を縦三つ割にする。 30センチを物差しで測って紙を傷つけないように折り、ペーパーナイフでシャッシャッと。 紙を切らない構成にすれば良いのだけれど、そういう構成を考えてしまったので仕方がない。 今回は自作俳句集を書くことにした。 言葉は全て借り物だとしても、何とかかんとか自分で紡いだ言葉を書にしたい、ずっとそう思ってきた。 もちろん、他人が創った素晴らしい言葉はいっぱいあって、感化された過去からするとそちらの言葉の方が書くに値するような気がしてしまう。 しかしながら、私は私のことをやることに覚悟と敬意を払いたい。 それがあまり上手くいかなかったとしても。 春夏秋冬、俳句を選り分けてつらつらつらつら書いていく。 各1枚ずつ、タイトルを入れて縦30センチを5枚。 どうにかこうにか1セットを試し書き、2セット目を一応仕立てるところまで。 午前4時半、ベッドマットに体を全部預けて、いつ眠りに落ちたのかを覚えていない。 こうやって眠るのは、私にとってとっても幸せなことのひとつである。 面倒ならばやらなければ良い。 別に頼まれてもいないし、まあほとんど義務だけれど国民の義務と比べたら今すぐにでも放棄して良いことだ。 それで、面倒だとか、疲れるとか、時間がないとか、焦るとか、私は一体何をやっているのだろうと疑問に思ってしまうこともなくはない。 気乗りしない、などと言うのは、自分のことを一体何様だと思っているのか。 これに関して、己の気合いと根性は全然発揮しなくたって誰も困らないのである。 しかしながら、やったらやったでそれなりの達成感と充実感があるのであって、やらない方が良かったなんてなったことはかつて一度もない。 またキックボクシングを観に行った。 すっかり好きになってしまった。 声援やコール、どよめきが会場を埋め尽くす中、私はあまり応援のパフォーマンスが取れない。 ロックのライブと似ている。 鑑賞も観戦も同じようなもので、別に全員が頭を振る必要も、全員が拳突き上げて大声を張り上げなくなっていいではないか、と思う。 というか、人が真剣に殴り蹴り合って倒れそうになるのを必死で向かっている様を見て、私には他の人と合わせてコールをしている余裕がないのである。 ただ、観戦はおそらく選手の励みになるであろうとは思う。 応援していた選手は負けてしまった。 リングから降りて、応援席に向かって祈りを捧げるように、膝を地面に付けて礼をした。 負け試合を見たくなかったなんてことはなかった。 見て良かったと思った。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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