ついに触れられるところまでやってきた新型コロナウイルス。
息子の通う小さな保育園は小さなクラスターを起こし、あえなく休園となった。 10日間ほどの休園期間、ようやく後半戦といったところである。 先週息子ももれなく発熱し、戦々恐々と小児科に向かった。 すぐに検査が出る抗原検査をまずしましょうということで、一回目の鼻に綿棒を突っ込まれて陰性。 保育園からはPCRをしてくださいと言われていたので、そのまま二回目の綿棒を突っ込まれて検査に出してもらう。 PCR検査は唾液でもできるのだが、幼児に適量の唾液を指定の場所に出せと言っても到底無理なので、やはり鼻に綿棒の方法にならざるを得ない。 もちろん、ぎゃんぎゃんに抵抗する。 かわいそうだけれど、羽交い絞めにするしかない。 小児科の先生は一日では結果は出ないかもしれないと仰っていたが、翌日の夕方に「結果がまだ出ていませんのでもう少しお待ちください」という電話をわざわざくださった。 再検査に出している可能性があるとのことで、再検査となると、ウイルスをさらに倍々にして検査をするとか。 この時点では陽性である可能性は五分かなと思い、腹をくくる準備をしていた。 そのまた翌日は小児科は休診日だったのだが、朝の7時半くらいに再び電話が鳴った。 先生は朝早くに出勤して、結果を確認して皆に電話をかけているらしかった。 結果は、陰性だった。 このときには息子の熱はすっかり下がり、ほとんど元気を取り戻していた。 抗原検査もPCR検査も陰性で、本人も回復しているということなので問題ないと思います、とのこと。 良かった、 本当に良かった。 がしかし、元気になった子とともに保育園なしで過ごさねばならぬ。 大変だ。 そう思って、一日一日を日々乗り切って、今に至る。 いつも遅寝の息子だが、この生活になってから遅寝+昼寝三時間というサイクルが定着しつつあって何だかこちらが悪いことをしている気分である。 午後から散歩に出ることが多く、公園のすべり台は?と聞いても「いらない」と言われるので、毎日ご所望のエレベーターと電車に乗りに行く。 降りた駅の近くのフレッシュネスバーガーで「ハンバーガー食べる」というものだから試しに入ってみると、ハンバーガーは食べなかったがポテトは食べて、なんと息子と二人でお茶をしている図に私は少し感動した。 息子もフレッシュネスバーガーを気に入ったらしく、ここ数日で3回も行っている。 これまではスマホ動画なしに店で食事をすることが考えられなかったので、とても成長を感じている。 しかし2歳児とのお出かけはほのぼのばかりで終わるなんてことは到底なく、エレベーターを何度も乗りたがったり、コンビニの商品を落としたりするのを止めて大激怒される。 床に寝そべってストライキを起こし、時に恐ろしい声で泣く。 どろどろに汚い暴れる息子を抱き上げて歩き始めると、そのうちに寝てしまう。 お母さんの胸の中でおやすみ、なんて悠長なことを言えれば良いが、眠くなった彼は12キロの体重を全部私に預け脱力する。 ここ3日間は過酷な息子運びを連続して行っている。 とても疲れてしまって、息子に優しくできず怒ってしまうこともしばしばである。 その罪悪感にもまたしばしば駆られるのだが、それも互いの機嫌ですぐにかき消されてしまう。 子どもと接しているときの感情は、アップダウンがとても激しい。 アップの状態のときにダウンの状態を適切に思い出すことが困難なので、ダウン時の対策をなかなか練ることが出来ない。 よく言われることだが、子育てにはたくさんの大人の目が必要だと思う。 核家族が増え、コロナ禍で集まることが難しいこの時代において、「ママは休んでいい、家族やベビーシッターさんなどにお願いしよう」という情報をよく見かけるが、家族に預けられない場合、他の選択肢として専門家にお金を払うという方法しかないのが問題のように思う。 もちろんその方法はあって良いし、寧ろもっと使われるべきだとも思うけれど。 その他にもっと気軽に子どもを見る目が増えないものか。 今18:16なのだが、17時頃に寝始めた息子は、一体いつ起きるのだろうか。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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