この旅のフィリピンについてざざざと。
今回メインで泊まっているのは首都マニラのマラテ地区。 フィリピンの中でも治安の悪いところらしい。 フィリピン駐在の方は、何でそんな危険なところに宿を取ったんだ、と言ったようだ。 フィリピンは日本と違って人口は増え続けているようで、日本と違い人口分布も若い層が分厚いらしい。 確かに、活気がある。 私は、東南アジアは学生の頃、タイとカンボジア、ベトナム、ラオスをバックパッカーで巡って、シンガポールもマレーシアもバリも別で行ったことがあるけれど、フィリピンは初めてだ。 どれも10年ほど前のことだけれど、東南アジアならではの交通渋滞やクラクションの音、満員どころか取っ手につかまってはみ出ているほど混んでいるバスやバイクタクシー、巻き上がる排ガスと粉塵、ピーナッツやココナツ菓子を片手に回ってくる物売り、路上に座って物乞いをする赤子を抱いた小さな少年、狭い路上で駄菓子やフルーツを売る露店、煙草の一本売りなどなど、共通するところはたくさんある。 街全体が、排ガスと独特の香辛料か何かの匂いと、時々洗剤の入り交じったような匂いがする。 他の東南アジアでもキャバクラのようなものはあるのだろうけれど、日本人が好きな所謂フィリピンパブはやっぱりたくさんある。 タイトなワンピースを着て派手なメイクをしたフィリピン人女性が店の外で客引きをしている。 日本語の看板が軒を連ね、「SIMEI500ペソ」「ENCHO500ペソ」などとも書かれている。 空気ははっきり言って悪い。 車も人も野良犬猫も壁やパラソルも薄茶けているのも頷ける。 現地の人がマスクをしているのもよく見かけた。 歩道は平坦でなく歩きづらく、アスファルトはそこかしこに割れて、ゴミや水が溜まっている。 6日間で1度だけ雨が降ったが、粉塵が舞わなくなるのは良くても、場所によってはドブの匂いが立ち込める。 路地裏は立ち小便をする人が多いらしく、人間のおしっこの匂いもところどころ立ち込める。 マラテ地区の中心を歩いていると、薄暗いオレンジ色の光の中でじっとカメラを見つめる少年のポートレート写真の中に自分がいるような感覚になる。 側を人力車が通り過ぎ、汚れた犬がウロウロし、老人が道端で寝ている。 しかしながら、これがマカティという新興都市に行くとまるで違う。 道路の舗装状態も格段に良く、道が広い。 巨大なショッピングモールは、真面目に見たら一週間くらいかかりそうな広さがあるけれど、私はさっぱり、ひとつの店も見たいと思わなかった。 ハイブランド各種はもちろん、ユニクロ、H&M、forever21、無印良品、マクドナルド、バーガーキング、ウェンディーズ、さぼてん、ラーメン凪、セブンイレブン、ミニストップ、ファミリーマート、その他日本居酒屋、和食屋、カラオケ、ダイソー、やらなにやらとにかく何でもある。 ダイソーは88ペソ均一、日本円で180円強なのてとても高い。 移動手段は、タクシー、バイクタクシー、人力車、ジープバス、電車。 電車もまあまああるらしいのだけれど、駅はあまり見ないし、タクシーが安いのでそちらに乗ってしまう。 ちなみにフィリピン人は基本的にあまり歩かないのだそうだ。 タクシーの値段は、渋滞含めて一時間ほど乗っていても200〜300ペソ。 だいたい、2倍強で日本円に換算できる。 初乗りはだいたい40ペソほど。 「grab」というタクシー配車アプリがかなり機能していて、所謂タクシーの見た目でない普通車が、場合にもよるが検索時間含めて10分ほどで迎えに来てくれる。 値段も一般タクシーと同じくらいととても良心的。 車はこちらの方がたいてい大きくてきれいなことが多い。 ぼったくりに遭うことをとても危惧する気持ちいっぱいでいるのだけれど、タクシーもほとんどが良心的でメーターを入れてくれるか、ほとんど交渉をしなくても良いような値段でしか金額を提示されない。 食べ物はまた書くとしよう。 データベース的に書くと、漏れが気になる。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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