現在放送中の、星野源と新垣結衣主演の「逃げるは恥だが役に立つ」がすこぶる面白い。
一話を見逃してしまったのが悲しい。 綾瀬はるかと福士蒼汰主演の「きょうは会社休みます。」にテイストが似ている。 どちらも原作は漫画であるが、脚本や演出は違うらしい。 そもそもテレビ局も違うけれど。 キッチュでポップ、でもど真面目で超切実。 小沢健二の歌みたいだ。 星野源よりも小沢健二の方が切実感がある、ように思える。 キッチュでポップってたまらなく切ないことがある。 よく考えてみると特に悲しいことなんて何一つなさそうだ、でもそのことがたまらなく悲しい、というような。 たとえ表面上切実な形をしていなくたって、どんな見た目や風合いであろうとも、真剣さや切実さを笑うことは誰もできないはずである。 ついでに「人のセックスを笑うな」という映画のタイトルも思い出してしまった。 少し逸れたが、そんな感じがこのドラマにはあるのである。 いやまあ少し大げさな言い方の気もするが。 契約結婚という形を取って生活を共にし、職場としての環境を双方に試行錯誤しながら善処し、メリットを享受し合い、暮らしていく。 金銭を介在しながら互いのメリットの享受することを前提としているから、そこには透明な気遣いや相手への思いやりが存在し得る。 しかしながら、周囲には契約結婚であることは内緒なのでそのほころびは当然のごとくいくつも生まれ、それだけではなく、やはり一緒にいる人への“気持ち”が動き始めてしまう、そんな話。 ホスピタリティに欠けがちな自分や、相手や自分について批評分析しがちな自分について身につまされる。 ただ、分析は、諦めずにすることで進化できる気もする。 今、巷で話題沸騰中、もう下火だろうか、「君の名は。」も観た。 実に何年かぶりに映画館に行った。 暗くされて暖かくされるとどうにも寝てしまうので映画館には滅多に行かない。 けれど今回はとある生徒さんに勧められて、ぜひ映画館で、とのことだったので、時間を作っていってみた。 金曜夜22時の回は、客席稼働率は2割程度とガラガラだった。 1分たりとも、寝ずに済んだ。 面白かった。 単純なところでは特に、見慣れた新宿や四谷がものすごく鮮明に描写されていたり、他さまざまな風景の映像が素晴らしかった。 ラッドウィンプスの主題歌も挿入歌も、まさにそれ、な感じがした。 物語としては真新しい感じは特にない。 ただ私は、もともとタイムリープものは昔から苦手なので、あと3回くらい見てもいろいろなことが発見できるのではないかと思う。 「お前は誰だ?」、時間、結び、片割れ時(彼は誰時)、忘れてしまうこと、思い出すこと、「誰かを探しているのは、星が降った日から」、そんなキーワードを胸に、何はともあれ、もう一回観たい。 いもうとから送られてきた1歳の姪のいないいないばあの動画がかわいすぎて、事あるたびに観てしまう。 もう30回くらいは観ているだろう。 赤ちゃんならではのものすごいかわいさなのである。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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