何とも夏らしくない八月である。
向こう一週間も雨やら曇りやらで気温も低いらしい。 数日前、肌がちりちりと火傷をするのではないかと思うほどの熱さだったが、あんな感じが夏らしくて良い。 でもまあ、あの日が5日も続けばきっと暑さには飽きて、漏れなく疲弊してしまうのだろうけれども。 山の日、私はとても久しぶりに丸一日休みだった。 13時まで寝て、さてと残り物でごはんを食べて、さてとドラマ「黒革の手帖」を観て篠田桃紅さんのETV特集の録画の2回目を観て。 そして「科捜研の女」を観ながらほんの少しだけまたうたた寝をして。 今日はひとつ、やりたいこととして目標を持っていた。 もうブランクが1年半くらいになるだろうか、長らく行っていないプールに行くこと。 私は本当に自転車移動以外の運動を全然しないので、体力増進・健康管理にために運動習慣を持ちたいと日々確かに思ってはいる。 体力が落ちている、そんな気がしている。 この前やった卓球はとても楽しかったけれど、卓球は相手が要る。 運動習慣として確立するには、ほとんど自分の都合だけでやれるということが大切である。 プールだプールだと1年半前は日常に組み込めると思って嬉しがっていたのだが、なぜ行かなくなったかは、生理のせいというのがひとつ、もうひとつは行かなくなる最後の回で泳いでいる途中で少し水を飲んでしまっでプールの真ん中で咽てしまったことにある。 普通に陸上で咽ても辛いのに、私たちは水の中で呼吸はできないわけで、水に囲まれた場所で咽るなんて軽くパニックである。 昔、ベトナムのニャチャンの海でもそんなことがあって、咽るならまだプールの方が俄然マシだけれど、私にとって水がたっぷりあるところというのは少なからず怖いものだという認識がある。 もちろんその一方で、水に身体を委ねているという地上の重力からの解放と、きらめく水の世界はとても気持ちが良い。 泳いだ後の感覚も、じいんとしてぼおっとして気持ちが良い。 今日を機にまた再開しようと心に決めていたのだが、あれよあれよと時間は過ぎて18時半を過ぎてしまった。 重すぎる腰を上げて、家で水着を着て適当なスカートと羽織り物で水着を隠して、プールまで自転車を走らせた。 咽ないようにやや気を使いながら、やや緊張しながら、500メートルを泳いだ。 やっぱりプールは気持ちが良い。 もう少し人が少ないと良いのだけれど。 シャワーを浴びて風呂に浸かって、気まぐれに血圧と体重を計ったら、両方とも値が下がっていた。 特に何かをしているわけではないのだが、ここ数年で体重は一番低いものを見た。 血圧は相変わらず上が100を切る。 ビタミンウォーターを買って、ぼおっとする身体のスピード感に合わせてスポーツジムを後にする。 プール後のぼおっとする感覚は、大泣きをした後の頭痛以外の感覚と似ている気がする。 カットされたスイカを買って帰る。 別に普通のことだけれど、その水分量の多さに驚いた。 植物はこんなにも水分をどこから得て蓄えているのか。 しかもきれいで甘い水分になってだ。 Facebookの毎日あるお題を書くグループで、初めてそのお題を担当させてもらった。 お題は「秋風」とか「がんばろう」とか何でも良いのだけれど、私の一発目は一年前の夏の句「灼岩(やけいわ)に想像の目玉焼きを焼け」にした。 自分で紡いだ俳句をみんなに書いてもらうという贅沢。 とても気に入った作品を書かれた方がいて、その方に「ください!」と頼んだら、快く送って下さると言う。 ついでに、私の書も何か欲しいと言われる。 どれを、どんなふうに、差し上げようか。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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