人生初個展、竹内恵美子 狼煙展は、大盛況と言って過言ではないだろう。
私なんかどうせ、と過度に自分を卑下するのは良くないことだと思っているが、お世辞でもいただけて、一人でも多くの人に見ていただけたらそれで良いと思っていた。 しかし実際には作品は現時点において20点ほど売れているし、売れてしまった作品の問い合わせも入った。 もちろんだが、同じ作品は本当にもう二度と作れないのだけれども。 「間違っていた」という作品が人気で、序盤に売れたのだが、そのあと4名の方から「欲しかった」「もうないのですか」と連絡が入った。 実はあの作品は何か他の作品を書いていた最後に、とても不意に書いた1枚だったのだが、確かにそういうものが良いというのはあることである。 買ってくださった方々は普段からSNS上、または直接やり取りのある方ばかりだが、あまり存じ上げない方もいらしたし、その世界では大家と言って良いような方も買ってくださったりしていて、私はその日の夜は興奮してなかなか寝付けなかった。 値段のつけ方も絶妙だったのではないかと思う。 それにしても、いろいろな均一市があると思うが、4000円均一は聞いたことがない。 恐る恐る上げた狼煙は、確実に、何十人か何百人かは見てくれたことになる。 そして身銭を切って購入してくださったなんて、なんとまあ恐れ多いことか。 また、お世辞ではないだろう有り難い言葉もいくつかいただけて、胸がぎゅうっとなっている。 飛び上がるほど嬉しい、というような手放しの嬉しさでは全然ない。 心の置き場に困るような、少しだけ苦しいような、恐縮する気持ちが膨れ上がった。 これからに対する期待感を背負ってしまったような自意識過剰状態も生まれた。 今までの人生の中で感じたことのない気持ちのような気がする。 個展開催の前日、明日の21時から開催しますと宣言して、前日当日は最近には見られない集中力を発揮して、全部の作品にキャプションを入れた。 このブログをお読みになっている方は分かると思うが、私はべちゃくちゃと説明をしたい方なので、キャプションを書くのは全く苦ではなかった。 ブログの短縮形のような感じだし、そもそもその言葉を書くに際して色々な思いあって書いているわけなので、書くことには事欠かない。 ただ、画像や金額情報を入れながら本当にばーーーーっと書いて読み直していないので、誤字脱字はあると思うけれど。 キャプションがあったから買うに至ったケースも多いように思うし、私は自分の満足度が高まったので、頑張って書いてよかったと思う。 今回いろいろな言葉を書いて、80点ほどの作品をアップしているが、購入されたものについての傾向も少し知れて参考になった。 売れるものを書くのが正解なのか否かは難しいところだが、売れるというのはかけがえのない評価だと思う。 まさに、有り難し。 ビジネスの仕組みや方法論が好きな夫は、前期展・後期展に分けたら良かったねと言ったが、確かにそうかもしれない。 作品数がとても多かったし、会期が長くてもほとんどが最初の2,3日しか見られないなら、二回にわけてやった方がより多くの人に、頻度も高く見ていただけたことだろう。 狼煙展の題字ももちろん自分で書いているが、真面目すぎる風合いなので中身の面白さを損しているのではないか、という意見もいただいた。 私は和食屋などが草書体の看板を掲げることをとても疑問視しているので、意図的にきちんと書いたのだが、少しでも作品の風合いが題字から伝わると良いというのはそうかもしれない。 買ってくださったうちの数人からは額装まで依頼されているので、今日作品の裏打ちを自分で行った。 水で濡らして、アイロンでくっつく裏打ち用紙を張り付ける。 すでにお金が支払われていると思うと、かなり慎重になる。 作品以外にもいろいろと改善点のある、実りある個展となった。 まだ終わっていないけれど。 さて、今後の予定は、5月にやる予定だった展示会が12月12日、13日になって、その事務員を仰せつかったのでとても気ぜわしい。 次の個展の予定は未定だけれど、また粛々と作品は書き溜めていこう。 いつかリアル展示会もやってみたいが、WEBでも結構疲弊するのだから、リアルはどんなに精神力を使うだろうと思う。 まだまだ開催中です。 どうぞごゆっくりご覧くださいませ。 竹内恵美子 狼煙展 emikonoroshi.thebase.in/
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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