いつ買ったか知れない白米を食べきって、初めて玄米を買った。
マクロビオティックなんてものに興味があるわけではない。 玄米って美味しいなと幾度か思っていたからだ。 ちなみに玄米が“健康的”な食物であるという噂は結構信じていて、健康であること、に興味がないわけではない。 今やざら紙よりも漂白されたコピー用紙の方が安価に買えると思うが、お米も同じで手間がかかっていないはずの玄米よりも精白された白米の方が安価に買えるくらいだ。 大量生産、大量流通の方が価格は下がる。 しかし多少値は張っても、美味しさと健康と変化を手に入れたい。 おそらくこの三つの手に入れたいものの中で今回の買い物において比重が高いのは3番目であろう。 玄米が良くても、何回か玄米を買い続けたら、きびとか粟とかひえとかキヌアとかを買うのかもしれない。 簡単に白米に戻るのかもしれない。 玄米は炊くのが難しい、面倒くさい、といもうとから聞いていた。 何が面倒かというと、水に漬ける時間がとても長くかかること。 また、炊飯器のスイッチを入れて炊く時間も1.5倍~2倍ほど長いとのこと。 加えて、炊飯器で炊く場合、「玄米モード」がないと上手く炊けないと知ったのはネット注文をした後だった。 上手く炊けない、とは、米に芯が残ってぼそぼそと食べられたものではない、ということらしい。 幸い、今まで目に止まってなかったけれど、私の炊飯器には「玄米モード」があった。 注文の翌日に段ボールに入って届いた玄米は、秋の金色の稲穂をそのままびっちり米袋に詰めて経年した感じの茶色をしていた。 米袋には炊き方が書いてあって、夏場は3~4時間、冬場は半日浸水させてください、とあった。 今は春だから5~6時間だろうか。 と思ったけれど、待てないので2時間ほど浸水させて炊飯。 ぷちぷちとした感じは玄米特有のもので、大方上手く炊けたと思う。 田舎臭いような香りと、ごま塩だけで食べたくなるような素朴な味。 これまた少し久しぶりに納豆を買って、お味噌汁も拵えた。 驚いたのは、「お米は生きています。美味しく召し上がっていただくために、開封後2週間ほどで食べられる量をお買い求めください」と書いてあったこと。 確かに古くなればなるほど味が落ちるのは経験済みだけれど、開封後2週間ほどで消費するのが美味しく食べるおすすめだなんて初めて知った。 約1年もかけて5キロを消費したというのに、5キロを2週間で土台無理な話だ。 次に買うときにはせめて2キロにして、今回は気にしないようにしよう。 虫でもわかないかぎり食べられなくなるということはないだろう。 虫がわかないように米を空きペットボトルに小分けし、唐辛子をそのまま3本ずつ入れる対策もしている。 随分と季節が進んだ。 鶯谷でたくさん飲んで帰って次の日、私の世界は明らかに歪んでいた。 直射日光がきついのと二日酔いが重なってこんなことになってしまうのかと、ふらふらと一駅分を歩いた。 そこから自転車に乗って帰宅して、眼鏡を外してシャワーを浴びて。 もう一度眼鏡をかけるとまだやっぱり世界は歪んでいた。 のではなく、眼鏡が大きく歪んでいた。 右のレンズが随分と上がって、漫画みたいなずれ方をしていた。 想像するに、踏んだか踏まれたのであろう。 いずれにしても、世界を歪んでなかった。 仕事の合間に眼鏡屋に行って直してもらう。 歪みをひねって直すくらいは無料でやってくれるらしい。 今年の花粉は長いけれどほぼ終息しているので、これを機にコンタクトレンズを復活させた。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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