ゴールデンウイークが終わった。
やっと。 緊急事態宣言が出ていたから、というのもあるけれど、まあそれもさておき長かった。 ますますの電車狂になっている息子を連れて、何の用もなく電車に乗りに行ったりした。 幸い、都心の電車はかなり空いていた。 電車といえばJRのように外を走る電車を最初にイメージすると思うが、今の息子にとってみれば特別なこだわりはないようで、とにかく目の前を走るどでかい動く物体が楽しいらしい。 最寄り駅は地下鉄なので、駅構内に入るエスカレーターやエレベーターや、さらにさらに地下深くに潜るとてつもなく長いエスカレーターや、駅の改札や、何でもかんでも面白いようだ。 特に扉の開閉と出発・到着時のモーター音が好きらしく、家でも「でんや!!でんや!!!!」とYoutubeの動画を脅迫するかのように要求してくる。 それが目の前に本物があるとなれば興奮するのも当然であろう。 電車と新幹線の区別もついているので、東京駅で新幹線を見に行こう!と東京駅まで移動してみたのだが、無論息子の頭の中には東京駅のイメージ図などない。 降車しても、目の前の電車が行き来する電車から離れられないのである。 しかもここは大都会東京、3分毎に電車は来てしまう。 暫く降りたホームで電車を眺めて、移動するべく嫌がる息子を引きはがし、エスカレーターに乗せる。 やっとの思いでJRのホームにたどり着いたかと思えば、息子は最寄りのエスカレーターに乗ると、頑として動かずストライキを始めた。 そのエスカレーターに乗れば自宅近くの駅まで帰れる路線に乗ることができる。 結局新幹線を見ることなく、何にもせずに自宅近くの駅まで戻ってきてしまった。 お腹が空いて機嫌が悪かったので、ニューデイズでおにぎりをかって、立ったまま駅の隅っこで食べる。 抱っこ紐に入った息子はそのまま程なくして眠ってしまった。 大人は力づくで子どもの行く先を制することができるのだが、子どもの反発力も凄まじい。 なるべく息子の行きたい方向に、と思っていると、もっと楽しいかもしれないことを逃しがちになる。 息子に振り回されてぐったりした大人は、「子育てって大変だね」と言い、しかし息子が寝たのなら!とその足でパフェを食べに行く。 フルーツサンドとキウイのパフェ。 東京でお茶をすると、ランチをするよりもかなり高くつくことが多い。 ちなみに、息子は目新しいものはほとんど食べないので、我々二人がスイーツにありつくことにさほど罪悪感は生まれない。 このようにして、他にもいろいろなことをしたが、とにかくゴールデンウイークは去っていった。 中二日あった平日の保育園では泣きべそをかいていた。 日曜日の明けた本日月曜日には、保育園の入り口で私をきゅうっとして離れなかった。 大人の都合と、子どもの都合と。 双方が全部思い通りになるなんてないので、譲ったり譲られたり我を通したり通されたりしながら。 息子のことが大好きでたまらないけれど、平日の静けさも大好きでたまらない。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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