ある25歳の生徒さんが面白いと言って貸してくれた「天使なんかじゃない」という漫画。
一目ぼれしていた名も知らぬ男の子と生徒会で会長・副会長をやることになって、間もなくして恋人関係になりながら、いろいろな過去や障壁を明るく切なく描いてゆく、そんな恋愛少女漫画。 中学生や高校生のときの自分は、あんなにも無邪気ではなくもっとどちらかと言えば淡々としていたような気がするけれど、私にも淡い恋愛の思い出なんかは少しだけあったりして、「天使なんかじゃない」を読んでいると微笑ましい気分にもなる。 ただあたかも「恋愛至上主義」であるような高校時代の風潮は、それにうまく乗れなかった私には少し辛かったように今思い出す。 この漫画はとても売れていただろうし、世代的に言えばどんぴしゃな世代だと思うけれど、私は漫画と言えば「ちびまる子ちゃん」と「クレヨンしんちゃん」「ドラえもん」「燃えるお兄さん」くらいなもので、特に漫画の思い出はない。 目の大きさがどう考えてもおかしいじゃん、というような少女漫画さを私はなぜか受け入れられなかった記憶はある。 現在比較で、いろんなものに私は優しくなかったと言えるかもしれない。 今私は漫画全般、とても優れた芸術分野であると認識している。 一方で、過去、小林深雪さんが書く恋愛小説には私にしては珍しくハマっていた。 「失恋なんてこわくない」という小説のタイトルを私は「しつこい」と読んでいて、父に「何読んどるだ?」と聞かれて、特に父と会話することを好ましく思ってなかった私は「しつこいなんてこわくない」とムスッと答えたことを覚えている。 漢字の読みは間違っているし、父と私の間に恋愛ネタだなんて、その後の会話は一言もなく小説の文章は頭に入ってこなくなり、字面をただ見ているだけの微妙な時が流れたのだった。 昔も今も読書量が少ない私であるが、そう言えばそんなものを貪り読んでいたことを、エピソード付きで思い出したことを、今何だか感慨深く思っている。 友人とふたり、機会を得て今までやったことがなかった経験をふたつした。 1回だけではきっと何事もそのことについては分からないだろう。 でも、1回目というのは何でもわくわくもするし、心が牽制状態にもなる。 ふたつというのは、ひとつはパチンコ、もうひとつはホテルで泊まらずに喋る、ということ。 後者においては、偶然やっていたお祭りの屋台で食べ物を買ったりして、ホテルのアメニティにも盛り上がった。 けれど、まあ、喋るということがどうしても本題になってしまうので、あまり場所は関係ないかなとも思った。 帰り際にはアメニティがゴミのように見えた。 パチンコはそれそのものを楽しむにはまだほど遠く、これからまたそれをやるかと言われれば誰かに誘われたとしても年に1回もやらないだろうと思う。 レバーを一定の角度で持ち続けていないといけないことを初めて知って驚愕した。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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