渋谷で仕事があって少しだけ時間があったのでヒカリエのJO MALONEを久しぶりに見る。
私は香水は全般的に苦手だが、7,8年ほど前に行ったハワイ店でここの香りで向上機縁を得た。 因みに、「向上機縁」なんて一般的な四字熟語でもないと思うが昨日のレッスン中にそんなことを書いたものだから使ってみたかった。 以前のブログにも何度か書いたことがあると思うが、ここの香りは本当に透明度が高い。 澄み過ぎた水で満ちた湖底を覗いているかのような香りである。 深淵を覗いた気分になって少しドキドキしたりもする。 植物そのものからはこんなにクリアな香りはしない。 植物そのものはもっと野性的で雑で湿った匂いがするものだ。 だから人間の手による科学的なことがかかっているのだが、JO MALONEの香りにはそのいやらしさがほとんどない。 植物そのものが放つのは「匂い」という感じがするし、人間の手によって昇華されたものを「香り」というような感じがぴったりくるかもしれない。 「ライム バジル マンダリン」など様々な植物の掛け合わせは、さながら緻密な実験結果であろうし、そういうのは感動に値する。 ある方から不意にJO MALONEらしき香りが漂ったとき、「つかぬことをお聞きしますが、香水はJO MALONEですか?」と聞いて見事に当たったことがある。 私は香水については全くもって詳しくないので身体には香水データベースが乏しく、JO MALONEだけキャッチできるようになっているのかもしれない。 それにしても、かなり値段が上がっている気がする。 7,8年前にハワイ買った香水のミニボトルは確か日本円で5000円くらいだったと思うが、為替の影響もあるだろうが今は9000円ほどである。 たっぷりサイズのコロンなど20000円を超えている。 アロマキャンドルの大きなものはなんと66000円である。 一番安い小さな固形石鹸100gが3000円ほど。 精密で高潔な品質とイメージを保つのは容易ではないだろう。 それで成り立っているのだから所謂ハイブランドになり得る力があったのだろうと思う。 私はごく稀にルームフレグランス的に使うくらいなので、未だ7,8年前に買った2本のミニボトルが残っている。 あの子にプレゼントしたら喜ぶかなと、高価なものをあげたいわけではないけれど、思ったりする。 先日家に遊びに来た友人はマシンガンのように4時間喋って帰っていった。 彼女は2歳のお子さんがいるから、きっと大人との会話が足りていないのだと思う。 どどどどどーと雪崩のように喋るのを、私もこういう感じのときがあって人からはこのように見えているのだなと思った。・ 今日私は5時間の仕事のあとだったのでちょっと不完全だった気がする。 友人が帰っていったあと、私はぱたりと口を閉ざした。 心地よい酸欠状態、というのも変だがそんな感じだ。 子育て漫画を描いている彼女のススメでものすごく遅ればせながらインスタグラムを登録してみた。 SNSはほぼフェイスブックだけだが、新しい窓口を増やすのは何だかすごく抵抗感があった。 ツイッターもアカウントは持っているけれど、結局ほとんどアクセスしていない。 「○○があなたをフォローしました」という通知がと次々来るのだけれど、知らない人も多い。 まだ私は1投稿もしていないというのに、見知らぬ他人が何を持って私のフォロワーになるというのか。 アプリ自体に立ち向かう気が起きなくて、やはりあまり開けずにいる。 まあでもおそらくこういうのは習慣化されてしまえば何のことはないのだけれど。 友人の漫画をいくつか読んで、とても面白いので「♡」を押しておいたが私はインスタグラムでのお作法を守れているのだろうか。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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