茹で秋刀魚、をいもうとに出されて初めて食べる。
何の処理もなく、秋刀魚をそのまま湯の中に入れて茹でるだけ。 におわない、油飛び散らない、焦げ付かない、簡単楽ちん。 今まで思いついたことも、何かで見たこともなくて、やや衝撃的だった。 これがまた、美味しい。 火を使った香ばしさは出ないから、焼き秋刀魚とは少し趣の違うものではあるけれど、その代わり秋刀魚の身がふっくらしっとりする。 私の家にはグリルもなければ、IHだし、そもそも家で秋刀魚を焼こうなんて思うこともない。 しかし、これならやっても良いかもしれない。 見た目は、ぐったりした湯上がり秋刀魚、といった様相で、焦げて色が変わらない分少し生々しいけれども。 いもうとも私も、料理はそんなに好きではない。 いもうとは子どもを養っている手前、私よりは断然に料理は作っているけれど。 他に、手羽先に塩胡椒をして、そのまま電子レンジの唐揚げモードに15分かけるだけで非常に簡単に美味しいフライドチキンができるのだという、時短レシピも力説された。 生憎、私の家にはそんな高度な電子レンジはなく、温めモードしかないのでそれはできない。 下の姪は、再び私のことをとても警戒していた。 誰かいつもと違う人がいる、という目で見ている。 おばさんとしては、ちょっと悲しいのですけど。 上の姪がY字バランスができるようになったと披露する傍ら、下の姪はそれを完璧な出来損ないで真似をする。 二人とも、たまらなくかわいい。 ワインの仕事をしている義弟、といってもかなり年上40歳、のおかげで良いお酒をたくさん飲ませてもらう。 あー飲み過ぎた・・と思うほど飲み過ぎてしまって、彼らはみんな早くに寝てしまって、帰り道に500mlの水を飲み干し、最寄駅近くのコンビニで海苔のみそ汁を買ってコンビニでお湯を入れて歩きながらカップみそ汁を啜った。 飲み過ぎたときにはお味噌汁、というのはどこかで言われることだと思うが、本当に滲みる。 夜遅く、今度はアサリのカップみそ汁を飲んだ。 その日、よく見る類の悲しい夢を見た。 アロマティカスがまたぐんぐんと成長していて、本当に自らの重みで鉢を倒すほどだ。 重いところを切ってまた水差しにする。 根が出てきたら土に引っ越しをしよう。 差し上げますよ、と方々で言うのだが、皆さん「欲しい」と言う。 それぞれに育て方と愛で方を解説して、現時点でかれこれ7,8つは里子に出している。 愛で方なんて教わらなくても愛でられれば良いのだけれど、愛で方や面白味を教えてもらうというのも何かを愉しむ一つの方法である。 教わってそして自分でやる、自分でやって初めてそれを愛でられるようになる。
0 コメント
あなたのコメントは承認後に投稿されます。
返信を残す |
勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
|