昨日今日と、息子は9時〜10時まで保育園に行った。
たった1時間、されど1時間。 初日はあまり訳も分かっておらずだったと思うが、2日目は私の抱っこから保育士さんはの抱っこに変わるとき、もう既に大口開けて泣いていた。 私と息子は、まるで磁石のNとSのように吸い付きあっているところを引き剥がされて離れ離れになる。 保育園を離れるときは、あとを引かないようにすっと身を引いた方が良いとどこがで読んだことがあったので、なるべくすっといなくなるようにしている。 扉を閉めてもなお聞こえる息子の泣き声に、後ろ髪を引かれまくりながら私はひとり歩き出す。 1時間しかないので、息子を連れていてもできる簡単な買い物やATMなどの雑用を行う。 息子がいてもできるが、息子がいないとやはり身軽で、ベビーカーでは通れない段差道やエスカレーターにすいすい乗れてすいすい進む。 飛び跳ねることも、スキップだってできる。 もちろんトイレも自由に行ける。 食パンを買って、ATMでお金を出し入れし、100円ショップでお名前ペンと風船を買う。 100円ショップではベビーカーがぶつからないか物で溢れた店内の細い通路を気を使いながら進むのだが、ひとりなら余計なものまで物色できる。 頑張っている息子に喜んでもらいたいなと、中につぶつぶが入った風船を買ってみた。 うかうかしていたらお迎え10分前となり、足早に園へと舞い戻る。 また扉の向こうで息子が泣いているのが聞こえる。 お母さん参上とばかりに3、4分早くチャイムを鳴らした。 保育士さんに抱かれた息子はぶすっとしており、他の園児たちはキョトンとしていた。 少し遠回りしていて家まで戻り、少し遊んでお昼ごはん。 息子にしては軽快に食べる。 とうもろこしを茹でて包丁で実を削ぎ、ミキサーにかけたペーストはとても美味しかったのだが、デザート代わりにと思っていたらお腹いっぱいになってしまった様子であまり食べてくれなかった。 なんだか機嫌が良くないのは、眠いのである。 今までは午前に寝ていたが、昨日今日は寝ていない。 おっぱいを差し出すと、咥えたまま1分ほどで倒れ込むような形で眠った。 私も早起きだから寝たいのだが、あまり眠くない。 梅雨の晴れ間の青空が、生い茂った観葉植物の緑越し、また息子の寝顔越しに見える。 保育園で笹飾りを作るらしく、短冊を1枚渡された。 願い事はなんだろうか。 たくさん食べられるようになりますように。 健康で過ごせますように。 いっぱい笑えますように。 どれも心底願うことであり本当のことだが、月並みである。 私は過去の記憶を必死で掘り探したが、七夕のお願い事についての記憶がさっぱり見当たらなかった。 代わりに、以前神楽坂かどこかで、幼児や小学生くらいの短冊が沢山飾られているところに通りかかって随分楽しませてもらったことを思い出した。 具体的に何が書かれていたか思い出せないのだが、あの夜、ふらふらとあのあたりを歩いていたのは感じの良い夜だったなという手触りだけが残っている。 愛おしい日々でありますように。 こんな感じだろうか。 ふんわり網羅的に、過剰でもなく誇張でもなく、何が起ころうとも、愛おしい日々であれば良い気がする。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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