三連休、と言っても仕事はあったが、炎暑の中をえんやこらと3日とも散歩に出かけた。
1日平均15000歩、これは妊娠前に歩くのにハマっていたときの数値である。 もちろんこの3日間は息子をベビーカーに乗せて。 私としては、今年の夏は猛烈に危機を感じる炎暑ではないように思うが、それでも暑いは暑い。 やはりこの炎暑では、とりあえず大人は良くても息子のことが気になる。 2リットルの飲み水、凍らせたアクエリアスとカルピスウォーター、保冷剤、水を振りまける霧吹き、それらを持ってベビーカーの息子の背面に仕込む。 そしてなるべく日陰を歩く、水分補給をこまめにさせる、スーパーやコンビニで冷気を得る、霧吹きでこまめに濡らす。 息子の文字通りの顔色やご機嫌を伺いながら、熱中症になっていないかを逐一確認しながらの散歩はせかせかと慌ただしい。 大人だけで、気温がこんなに高くなければ、目的地は緩めに設定して歩いたことのない道をずんずん行きたいのだが、当然ながらそうもいかない。 今日の目的地はかき氷、のち、その近くの児童館。 夫の所縁の地に足を向けたのだが、20年ほど前とは違って人気の甘味処となったようで満席で入れなかった。 この暑さの中で路頭に迷うのは恐ろしいことだが、幸い少し歩いたところで「氷」の旗を見つけて入る。 いつからか「古民家カフェ」なんていうカフェジャンルができたが、まさにそれである。 昼寝から起き抜けの息子はすぐにいたずら顔になり、和室の部屋を散策し始めた。 元気な息子を制するのに必死で、ここでは宇治金時のかき氷とプリンを頼んだのだが、氷がふんわりして冷たかったことと、プリンがかなりしっかりした固さだったことしか記憶に残らなかった。 息子はやる気満々だし他のお客さんも入ってきたので、かき氷もプリンもかきこむしかなかった。 帰り際、入り口に篠田桃紅さんの絵(書?)を見つけて、もう少し見たく後ろ髪を引かれたが行かねばならない。 幼い子どもと一緒に行動する場合、自分の利益を優先したいという気持ちを全く持たないくらいでいかないと損をした気持ちになる。 お互いにことなる人間の欲望や欲求があるのは当然だが、子どもの要求度合いにはかなわない。 その後、スーパーでお弁当を買い、その近くの児童館で昼食をとろうと思ったが、コロナの関係で食事は不可になっていると言われる。 またも炎暑の中路頭に迷うところだったが、この辺りをよく知る夫が近くの公園に行こうと提案。 広々とした公園は、さすがにこの暑さで人も疎らで、机と椅子のある日陰のスペースで昼食をとることができた。 水道もあるので、息子の手も口も吹くことができた。 かなり暑い中、またかきこんでご飯を食べる羽目になったけれど。 腹ごしらえを済ませて児童館に戻り、涼む、涼む。 息子は家にはないおもちゃで遊ぶ、遊ぶ。 新宿区の児童館はほかの区と違って日曜日も祝日もやっていて、お休みは年末年始のみである。 私は子どもが生まれてから行政と関わることも増えたが、子育て系の支援というのは本当に手厚いなあというのが一番の感想である。 それでも行き届かないところもあるだろうけれど、本当にどの施設もきちんと運営されていて、使い勝手が良い。 1時間ほど、身体も涼しくなって、児童館を出る。 またまた暑いが、最後にもう一か所カフェに寄ろうと、和菓子カフェに。 比較的おとなしくしていた息子のおかげで、比較的ゆっくり抹茶とわらび餅を食べて帰路につく。 息子は午睡に入った。 スポーツセンターで冷気をもらって、ようやく帰宅。 みんな汗だく、みんなシャワー。 浴びたらすっきりして、疲れて動けない。 元気なのは午睡から覚めた息子だけである。 太陽というのは本当に思っている以上に体力を奪う。 しかもこの3日間、とても派手に日焼けをしてしまった。 帽子はかぶっていたがノースリーブを着ていたので、肩が丸焦げである。 中学生のようにくっきりした日焼け。 元々日焼けしやすい肌だが、ここ10年ほど外に出るときは帽子と長袖、日傘をしていた。 今はベビーカーを押さねばならないのとあまり日焼けを気にしなくなったのだが、あまりにも無防備だったかもしれない。 息子の足も丸焦げである。 思いがけないことだが、しっかりと夏を刻印した。 まだ身体が疲れているが、夏の思い出として不足はない。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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