納豆をミキサーにかけると、ぼぼぼぼ、と鈍く回って数秒でピーナッツペーストのような物ができた。
息子は納豆がお好きなようで、納豆粥や納豆短素麺をよく食べる。 おかげで食事が終わって数時間経っても息子は納豆臭いことがよくある。 納豆は安いし栄養もあるし結構なことであるが、毎回包丁で叩いて刻むのが地味に疲れる作業だった。 ちなみに市販のひきわり納豆でもまだ少し粒が飲み込みづらいようだ。 そうだミキサー!と思い立って数日経つのだが、いつもまな板に納豆を置いてから思い出すのでそのまま刻んでしまっていたのだが、ようやくやってみた。 洗うのが面倒かとも思っていたが、それはおそらく大丈夫だろうという確信もあった。 納豆の粘りは流水に弱い。 いつも納豆を食べるときは、入れ物を流水にしばらく当ててねばねばを洗い流してから捨てている。 そうすると、ゴミ箱も匂わない。 しかしながら、いつからか息子がミキサーの轟音に恐れ慄くようになってしまい、ミキサーをかけようとする仕草だけで泣き始めてしまう。 もちろんミキサーにかけるのは納豆だけではないのでとても困る。 寝ている間にもできない。 ご飯は、最近は玄米の普通炊きに水を入れてミキサーにかけていたのだけれど、仕方が無いので炊飯器でお粥を炊いた。 鳥肉とじゃがいもとにんじんと粉ミルクのどろどろも作りたく、既に泣きわめいている息子を抱き上げてミキサーの前で一部始終を見せながらミキサーを回す。 「おいしくなあれおいしくなあれ」と言ってしまうのは、幼児番組の影響だろうか。 見えない台所から得体の知れない轟音が聞こえるより息子はやや落ち着いていた。 どろどろ納豆ごはんとバナナを食べさせて、食器を洗ったりトイレを掃除したり。 「いないいないばあっ」を連続再生しつつ少し遊んで、おっぱいをあげると息子は寝入った。 確か今日は6時過ぎくらいには起きていただろう。 現在10時だから、眠いはずだ。 私も眠いが、そんなに急には眠れないし、吸い付くおっぱいもない。 頭が回らないので、新しい作品ファイルの下紙を入れるなど誕生作業を。 昨日、漁りたい放題の本棚や書道具などが危険で、部屋の模様替えを行った。 夫にメジャーで測ってからよくイメージして始めてと言われたが、メジャーで測るのは面倒だし、やはり動かしてみないことにはその体感は計り知れない。 最初の変更レイアウトは恐ろしく使い勝手が悪く、再度ひとりで部屋を作りかえる。 こちらはやや不便になったが、息子のスペースは広くなって野放しの安心感も増した。 しばらくこれで行こう。 そういえば、保育園の資料を区に提出してきた。 空きがあれば7月から保育園かもしれない。 いよいよである。 しかしまだ私の認定も下りていなければ、個人事業主なので就労証明の認定を別途取らねばならない、ひとつ足りない書類の提出待ちでもあるので、あまり息子と離れる実感がわかない。 7月。 まだまだ雨降りの日が続いているだろうか。 コロナのせいで春の2ヶ月ほどをワープしてしまったような心持ちなので、7月という夏の響きには戸惑いもある。
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勿忘草
無論書道のこと、否応なく育児のこと、などの雑記です。文字自体も好きですが、文を書くのも好きです。 カテゴリアーカイブズ
3月 2024
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